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2022年3月16日 (水)

2022年3月16日(水)

今日も暖く、南のそよ風が吹く春の日。
曇りのち晴れ。
8度→20度。

昼前に自転車でコンビニまで行った他は、家で過ごす。
室内掃除、風呂掃除。

きのうから読んでいた桐野夏生『バラカ』(集英社文庫)上巻を読了。
下巻にはいった。

桐野夏生 『バラカ(上)』 集英社文庫 (2019/2/25) 400ページ
桐野夏生 『バラカ(下)』 集英社文庫 (2019/2/25) 468ページ

 

幼児売買というショッキングな話と、3.11の震災が核。
バラカという奇妙なタイトルは、主人公の少女の名前だった。
上巻では、救いようのない大人たちを見放すようなバラカが印象的。
下巻になると、震災8年後に時間が進み、バラカは薔薇香と名乗る少女になっている。

桐野夏生の小説が好きで、ブックオフから何冊も文庫を仕入れている、その中の一作。

下巻の巻末に初出情報が載っている。
「小説すばる」2011年8月号から2015年5月号までの連載、とある。
東日本大震災後の状況が下敷きになっているものの、実際の福島第一原発事故後の状況と微妙に違う。
そのあたりは作家の想像力・創造力のちからを感じる。
下巻の展開が楽しみだ。

ところで、桐野夏生の朝日新聞への寄稿(2020.12.15)が興味深い。
犯罪者や悪人ばかりの”ディストピア”をなぜ登場させるのか、桐野夏生の「フィクション」への考え方がわかる。

(寄稿)不寛容の時代 小説家・桐野夏生:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14730829.html

<正しき者、正しき行いを描く作品には、確かにカタルシスがある。だが、人間の行いは正しいことばかりとは限らない。人間は愚かで、間違いを犯す。/罪を犯した人間は主人公の価値がない、という発想は、虚構における優生思想ではないか。>

朝日新聞の書評で、原武史さんがこの小説をとりあげている。

桐野夏生「バラカ」書評 震災の暗黒郷を描き、時代を照らし出す|好書好日
https://book.asahi.com/article/11607385

(18:20記)

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