【読】2026年8月に読んだ本(読書メーター)
今月になって、松本清張の作品を読むのは、いったん中断。
気になっていた所蔵本(積読本)を2冊読んだ。
8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2109
ナイス数:95
西郷札 3版 (カッパ・ノベルス 松本清張短編全集 1)の感想
これも図書館の書庫でみつけたシリーズの一冊。有名な「西郷札」「或る『小倉日記』伝」を読みたくて借りてみた。この二作は、どちらもさすが。時代小説三作「啾々吟」「戦国権謀」「白梅の香」は、私にはピンとこなかった(時代小説に馴染みがないせいか)。「くるま宿」(明治時代の話)、「火の記憶」「情死傍観」は、それなりに面白かった。この短編シリーズには松本清張自身による「あとがき」(出版時)があって、それも興味深い。
読了日:08月01日 著者:松本 清張
戦い続けた男の素顔: 宮部みゆきオリジナルセレクション (松本清張傑作選)の感想
選者が宮部みゆきさんなので、期待して読んだ。巻末の宮部さんによる解説が面白い。宮部さんによれば「松本清張自身の出自や若い頃の勤労体験などを素にした私小説的な趣を持つ作品」が選ばれている。松本清張「初心者」の私には、こんな色合いの小説も書いていたのかと、なかなか興味深い。清張自身は、自分の半生を私小説にして描くことを嫌ったようだが(巻末解説:香山二三郎)、それでもこの一冊に収められた小説群に、若い頃の清張の影がうかがえるような気がする。このシリーズの残り二冊も、がんばって読んでみたい。
読了日:08月17日 著者:松本 清張,宮部 みゆき
悪党たちの懺悔録: 浅田次郎オリジナルセレクション (松本清張傑作選)の感想
浅田次郎選のこの傑作集も面白かった。浅田次郎さんが書いているように、松本清張の文章は、けっして名文とは思えず、使っている言葉に首を傾げることも。それでも、読む者を引き付ける文章力・構成力は、さすがだ。この傑作選シリーズは中・短編ばかりが収録されているが、有名な長編も、この先、読んでいきたい。このシリーズの未読はあと一冊。
読了日:08月19日 著者:松本 清張,浅田 次郎
松本清張小説セレクション 第3巻 ゼロの焦点の感想
言わずと知れた松本清張の長編ミステリーの傑作。これは読んでおかなくてはと、図書館から借りて一気に読了。清張がミステリーに手を染めてからの三作目という(巻末の阿刀田高による解説)。さすがに見事なストーリー展開だが、主人公の女性(結婚早々、夫の失踪にあう)が、探偵のように、その後の事件の顛末に巻きこまれながら真相を追っていく、その推理に、多少の無理が感じられたのだけが引っかかった。だが、終盤、悲劇的な結末に向かう描写は圧巻。映画化されて話題になったようだが、私は未見。まったく予備知識なく読んだのがよかった。
読了日:08月21日 著者:松本 清張
暗闇に嗤うドクター: 海堂尊オリジナルセレクション (松本清張傑作選)の感想
新潮社刊のシリーズ「松本清張傑作選」全6冊もこれですべて読了。選者・海堂尊氏を私は知らなかったが、元医師の作家。この巻に集められた「医療小説」(海堂氏によれば「医学小説」とは微妙に違うという)は、なかなかに面白いものばかりだった。清張の多彩な作風をあらためて知った。清張には旧日本軍で衛生二等兵の経歴があることも知り、なるほどと思った。この巻はシリーズ6冊の中でもピカイチかも。そのなかでも「草」という中編がよくできていると思うが、海堂氏が指摘しているように、この傑作のタイトルは何とかならなかったのだろうか。
読了日:08月24日 著者:松本 清張,海堂 尊
ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ (講談社文庫 お 108-1)の感想
懇意にさせていただいているドキュメンタリー写真家・小松由佳さんが強く推奨していた本。購入したままだったが、ようやく読むことができた。<戦後数多く生まれた、日本人女性と米兵との混血孤児。その一人ヨシアキは米国人家庭の養子となり…>(本書カバー)その後”アメリカ人”としてベトナム戦争で若くして戦死。彼が幼くして預けられた日本の施設や、アメリカに渡ってからの彼を取り巻く人々との触れ合いが淡々と描かれている。著者の夫(テレビプロデューサー)故・面高昌義氏の遺志を継いで書かれたノンフィクションの好著。
読了日:08月26日 著者:面髙 直子
どうせ死ぬなら北極での感想
少し前に買ってあった贔屓の作家・極地旅行家(本書肩書)の角幡唯介さんの新刊。雑誌「ビーパル」連載エッセイ2018年から2023年掲載分。コロナ禍から遠く離れたグリーンランドでの体験(犬橇の試み)に始まり、第二子誕生(私は知らなかった)などご家族のこと、日本の世相へのやんわりとした批判、等々。いつもながら、やや理屈っぽいと私には感じられるものの、説得力ある文章が好ましい。この前に読んだ(図書館本)『エベレストには登らない』の姉妹作。北海道に移住して犬橇狩猟生活をしたいという願いは、その後どう進展したのか。
読了日:08月31日 著者:角幡 唯介
読書メーター




























![([か]1-1)古本道場 (ポプラ文庫 か 1-1)](https://m.media-amazon.com/images/I/51LobrW8MRL._SL75_.jpg)



























































































最近のコメント