【読】2026年9月に読んだ本(読書メーター)
9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1476
ナイス数:91
奪われた未来 日航123便撃墜事件から40年、遺族としての結論の感想
日航123便墜落事故から40年後の2025年に上梓された犠牲者遺族による著書。この著者の本を読むのはこれが2冊目。「事故」ではなく自衛隊の関与(犯行)による「事件」だという主張。自衛隊による「無人標的機」の衝突、戦闘機による追尾、横田基地への緊急着陸の妨害、ミサイルによる第4エンジン破壊。これが著者が確信する「仮説」だという。「陰謀説」として一蹴されている主張だが、あり得ないことではないと私も思う。ただ、著者の主張を裏付ける目撃談・証言などが具体的に示されていない以上、妄想と言われても仕方がないのでは?
読了日:09月09日 著者:小田 周二
〈退位〉の終戦史:免責と問責にゆれた天皇の感想
敗戦後、講和条約締結前後まで、昭和天皇の退位論がこれほど出ていたことに驚いた(知らなかった)。戦争責任について天皇自身も感じていたこと、それでも自分だけの責任ではなかった(軍部や政治家、国民にも責任がある)と考えていたことがよくわかった。この本の最後に、加藤典洋『敗戦後論』がとりあげられている。私の手元に、ずっと読まずに置いてある本。読まなくては。それにつけても、(大元帥だった)昭和天皇の戦争責任が表立って問われることもなく、天皇制について国民が向き合ってこなかったことに、私自身のもやもや感が消えない。
読了日:09月11日 著者:河西秀哉
絵で読む 玉川上水の感想
図書館本。美しい細密画と丁寧な解説の絵本。地元を流れる玉川上水の歴史を、ビジュアルなイメージで捉えなおすことができた。こどもだけでなく、おとなが読んでも楽しい良書。
読了日:09月15日 著者:青柳 明日香
森羅記 一 狼煙の塵の感想
前15巻になるという大作に手を付けた。北方さんらしい店舗のよい文章が心地よい。物語はまだ諸に就いたばかりだが、登場人物の多さに眩暈がしそう。巻頭の地図と登場人物一覧・系図と首っ引きで読み進めた。なかでも鎌倉の北条一族の系図がややこしい。中心人物のクビライと、タケルと呼ばれる松浦党の船頭が、ことのほか魅力的。上梓されているのは、まだ3巻目まで。雑誌連載にどれほどの歳月がかかるのか。何はともあれ楽しみな大河小説だ。
読了日:09月18日 著者:北方 謙三
国歌と反国歌の感想
先月、五木寛之氏の連載エッセイ「流されゆく日々(連載12411回・12412回「知ること」の歓び)で「とても面白かった」と激賞しているのを知り、図書館から借りて読んだ。著者は私の知らなかった人。図書館本なのでオビがなかったが、それには保阪正康氏のコメント<国歌は国家である。国、人間、歌の関係を問い直す、渾身のドキュメント作品だ>とあったという。内容が煩瑣で読みにくかったが、なかなか刺激的。日本国歌については「あとがきにかえて」で触れられているが、私には同意しかねる。「君が代」の「君」は、やはり天皇では?
読了日:09月25日 著者:小島岳彦
森羅記 二 揺籃の塵の感想
長大な構想の大長編の2巻目、ようやく読了(今のところ3巻目までしか上梓されていないが)。巻頭の人物一覧・系図と地図をひんぱんに見返しながら、膨大な登場人物の関係と動きが、だんだん見えてきた。クビライを取り巻くモンゴルの人々と、鎌倉幕府・北条氏一族とその周辺の人物たちが、じつに生き生きと描かれていて、さすが北方謙三。この巻の終り、クビライに大きな転機が訪れ、息つく暇なく第3巻に突入する。
読了日:09月28日 著者:北方 謙三
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