【読】ペーパーバックライター
五木寛之は<ペーパーバックライター>と呼ぶにふさわしい。
<paperback>とは、ハードカバーに対して紙表紙の本や文庫本、つまりソフトカバーの本をさす。
手軽に読める大衆的な本、という意味で、ぼくは、ほめことばとして使っているのである。
そんな五木さんの<ペーパーバックライター>としての本領を発揮した本を手に入れた。
このブログにコメントを寄せてくださった、野末雅寛さんのサイト
http://blog.livedoor.jp/itsuki_hiroyuki/
で知った本だ。
講談社 「五木寛之 こころの新書」 シリーズ
とりあえず、ぼくにとって興味のある4冊を買ってみた。 800円ほどの新書版だが、中味は濃い。
1 『仏教のこころ』
2 『情の力』
5 『隠れ念仏と隠し念仏』
6 『サンカの民と被差別の世界』
そのうち読んだ後で感想を書いてみたい。
今日から 『鳥の歌』 という、五木さんの古い小説を再読している。
1978年(昭和53年)に読売新聞に連載されたものだが、いま読んでも古さを感じさせない。
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コメント
ご紹介いただき、どうもありがとうございます。
今回紹介しておられる4冊はそれぞれに味わい深いです。
『鳥の歌』は知らない本でした。
入手して、ぜひ読んでみたいと思います。
こちらのブログを改めて玩味熟読させていただいているのですが、
白馬岳のルーツまでお話してくださっていて、
地元民としては、とてもうれしくなってしまいます(^_^)
あと、感謝の気持ちで、
こちらへのリンクも設定させていただきました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 野末雅寛 | 2006年4月17日 (月) 22時20分
<ぺーパーバックライター>といえば、すぐにビートルズの曲を思い出しますが、なるほど五木はそういう感じですね。柔らかくてしかしその中にも硬派な面を数多く持っている。あの英語のペンギンブックスにはピッタリです。最近のやまおじさんの五木への傾きは、わたしをも超えるものがあり驚きます。つい最近BOOKOFFで「朱鷺の墓」(1~4)を手に入れました。昔TV化されて非常に面白かったのです。「こころの新書」シリーズも手に入れたいとます。なお最近読んだ「五木寛之のパワー・トーク」という本で、あの石原慎太郎と対談、自力と他力の両極対談が面白かったです。彼らは同年同月同日生まれですね。
投稿: 玄柊 | 2006年4月18日 (火) 04時41分
追記-五木の対談集の正式名は「生きる言葉-五木寛之のパワートーク」でした。
投稿: 玄柊 | 2006年4月18日 (火) 19時17分
>野末さん
リンクを掲載していただき、ありがとうございます。
『鳥の歌』は、1986年の『風の王国』につながるテーマの小説です。
何十年ぶりかで読み返しています。
上巻を読み終えて、下巻にはいるところです。
>玄柊さん
じつは、五木さんの「日記」にビートルズの歌に触れた部分があり、このことばを思い出したのでした。
『朱鷺の墓』は、出た当時に読んだ記憶があり、文庫版(3冊)が今でも手元にあります。
『鳥の歌』(五木寛之小説全集・講談社)は、以前持っていたのですが、手放してしまっていたので、BOOK OFFで一冊100円で手に入れたものを読んでいます。
投稿: やまおじさん | 2006年4月18日 (火) 21時34分
>野末さん
こちらも、「おすすめサイト」にリンクを掲載させていただきました。
投稿: やまおじさん | 2006年4月20日 (木) 21時06分
>野末さん
いま気づいたのですが、新潟県朝日町は宇奈月温泉のふもとなんですね。
白馬も近いですが、剣・立山の玄関口。
ぼくのブログでも、いずれ剣・立山について書く予定です。
ただ、宇奈月温泉からのルートも富山からのルートも、ぼくは未経験で、もっぱら長野県の大町側から行っていましたが。
投稿: やまおじさん | 2006年4月23日 (日) 22時14分