【楽】和太鼓コンテストを聴きに
東京新聞の記事で知った和太鼓コンテストを聴きに、青山「こどもの城 青山劇場」へ行ってきた。
第8回 東京国際和太鼓コンテスト
主催 東京新聞・財団法人浅野太鼓文化研究所・財団法人児童育成協会(こどもの城)
2009/8/29(土) 組太鼓青少年の部
8/30(日) 大太鼓の部、組太鼓一般の部
青山劇場・青山円形劇場
http://www.aoyama.org/
午後1時開演。
内容をよく知らずにチケットを買って行ったのだが、終了したのはなんと午後7時をまわっていた。
10組の組太鼓グループ(今日は青少年の部=小中学生)が、課題曲と自由曲の二曲を17分の制限時間内に演奏した。
ステージの入れ替えに時間がかかるし(太鼓の出し入れ)、途中何度か休憩もはいったので、演奏だけでも4時間の長丁場。
演奏終了後の審査のあいだ、壱太郎さんというプロの太鼓奏者のミニライブが30分ほどあって、聴きごたえがあった。
さすがプロだ。感動。
和太鼓奏者 壱太郎
http://www.wadaiko-1.com/
コンテストの方は、大人顔負けのみごとな演奏が続き、まったく退屈しなかった。
それどころか、感動的にすばらしい演奏もあった。
チームの構成はまちまちで、あどけない顔の子もまじっていたし、たくましい体つきの中学生もいた。
女の子ばかりの組もあった。
神奈川(2組)、高知(3組)、埼玉、福島、愛知(2組)、佐賀と、新型インフルエンザの流行にも負けずに全国から集まった10組が競い合う。
最優秀賞、優秀賞、敢闘賞の三賞を選ぶ審査員が、なかなか興味深い面々。
山本寛斎、藤舎呂悦(邦楽囃子方)、高田みどり(打楽器奏者)、浅野明利(財団法人浅野太古文化研究所理事長)、岡田知之(元NHK交響楽団打楽器奏者)、茂木仁史(国立劇場プロデューサー)。
最優秀賞は愛知県春日井市のチーム(転輪太鼓風雲児 風組)、優秀賞は埼玉県川越市のチーム(川越ふじ太鼓)に決まり、このふたつは審査員全員の意見が一致したという。
素人の私たちの耳にも、この二組がずば抜けた実力をもっていることがわかった。
敢闘賞は佐賀県佐賀市のチーム(大和太鼓保存会 鼓天童子)。
敢闘賞以下、第六位までは僅差だったという。
ロビーに審査結果(審査員の採点集計)が掲示されたが、ほんとうに、一、二点差で並んでいた。
【2009/8/31夜 訂正】
優秀賞と敢闘賞のチーム名が間違っていましたので、訂正しました。
関係者の方々に不愉快な思いをさせてしまったかと思います。
とくに、優秀賞チームを敢闘賞と誤記したことは、まことに申し訳ありません。
ここにお詫び申しあげます。
8/30(日)東京新聞に掲載された審査結果記事も下に追加掲載しました。
ステージにうれし涙であがった三チームと、受賞できずに悔し涙を流していたチームが対照的だった。
コンテストとは、残酷なものである。
ある審査員の言った「コンテストは他者と競いあうことだが、ほんとうは自分との闘い、競いあい」という言葉が印象的だった。
審査員の一人、高田みどりさんは、永六輔さんのラジオ番組によく出演するので知っていた、魅力的な打楽器奏者。
この人の言葉もよかった。
「太鼓をたたく、太鼓を打つ、とよく言いますが、太鼓はたたくのではなく打つものです」
「“胸を打つ” “心を打つ” というように使われるのが “打つ”」
「“たたく” はどうかというと、“たたき割る” “たたきこわす” というように使われるでしょう?」
と、まあ、こういう内容だったが、そうだなあとうなずく。
山本寛斎さんは、さすがにオーラを感じさせる人だが、とぼけた話ぶりで会場の人々を笑わせていた。
主催者のひとつである「浅野太鼓」は、慶長十四年(1609年)創業の、石川県白山市の和太鼓楽器店。
今年が創業四百年という記念の年なんだそうだ。
浅野太鼓/和太鼓創業400年
http://www.asano.jp/
会場入口前に、大小さまざまな和太鼓が展示されていて、手を触れられるようになっていた。
太鼓は買えないけれど、記念に小さな拍子木を買って帰った。
前売チケットを買ったのが発売直後だったためか、最前列の特等席で観ることができた。
今日は、妻と、妻の姉、それに小学四年生の義姉の孫娘と、四人で行った。
長時間だったけれど、いい体験ができたと感謝している。
高田みどりさんではないが、「パワーをもらって」帰ってきた。
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コメント
和太鼓の埼玉県川越の順位が違います!優秀賞です2位です…訂正してください
投稿: のんのん | 2009年8月31日 (月) 17時42分
順位のまちがい、申し訳ありません。家に戻ったらすぐに訂正します。
投稿: やまおじさん@携帯 | 2009年8月31日 (月) 18時59分
埼玉県川越市の川越ふじ太鼓は『優秀賞ですよ』
お間違えのないように。
投稿: みっきぃ | 2009年8月31日 (月) 19時09分
>のんのんさん
>みっきぃさん
ご指摘いただくまで、自分の思い違いに気づかず、まことに申し訳ありません。
ふじ太鼓は三組目でしたね。強く印象に残っています。
優秀賞、おめでとうございます。
日曜日の東京新聞に結果記事もあったのですが、よく確認せず、そのままになっていました。
不快な思いをなさったことと思います。
どうぞお許しください。
今後、このようなことのないよう、記載内容は正確を期すように気をつけます。
投稿: やまおじさん | 2009年8月31日 (月) 20時40分
訂正して頂きありがとうございましたふじ太鼓の12人から感動を頂いたので…
投稿: のんのん | 2009年9月 1日 (火) 01時00分