【遊】えどはくカルチャー 古文書講座(一回目)
江戸東京博物館(両国)の 「えどはくカルチャー」 古文書講座に行ってきた。
おもしろかったなぁ。
一時間半、講師の田原昇先生のお話を楽しみながら拝聴。
博物館では、ちょうど 「平清盛特別展」 が開催されていて、人でごったがえしていた。
私は、その賑わいを横目に、ミュージアムショップを覗いて時間をつぶしていた。
ちょうど参考になりそうな古文書の辞典がミュージアムショップにあったので購入。
古文書講座の会場にも、各テーブルにも同じものが用意されていた。
(私が選んだ本は、どうやらアタリだったらしい)
これから先、役にたちそうだ。
『近世古文書解読字典 増訂』 若尾俊平/柏書房
『くずし字解読辞典 普及版』 児玉幸多/東京堂出版
古文書のポイントは
・くずし字
・変体仮名
・異体字
・候文(そうろうぶん)
といったあたり。今日の講義を聞いてわかった。
幕府や武士だけでなく、一般庶民から子どもにいたるまで、あたりまえのように 「くずし字」(これが標準だった) を読み書きしていたのだから、現代の私たちに判読できないわけがない。
ただし、古文書を読めるようになるまでの、道のりは容易ではない。
古文書にたくさん触れ、時間をかけて、方向性を間違えないように勉強するしかないようだ。
好きこそ物の上手なれ、だ。
趣味のひとつとして、続けて行けるといいな、と思う。
豆知識として、今日いただいたプリントに載っていた実例を紹介。
「やぶそば」 の看板などで見かける 「ぶ(ふ)」 の変体仮名は、漢字の 「婦」 からきたものだった。
言われてみれば、「婦」の字をくずしていくと、あの妙ちくりんな形(平仮名の「め」の右側を難しくしたような)が 「ふ」 なのかと納得。
看板に使われている変体仮名の例が、ネットでみつかった。
→ 「美味しい!」が好き : 変体仮名文字@浅草
http://mw17.exblog.jp/11314242/
もうひとつ、「手打うどん」 の看板の 「ど(と)」 の変体仮名は、漢字の 「登」 だった。
これも、実際の看板写真がネットでみつかったので、ご覧いただきたい。
→ 変体仮名
http://homepage2.nifty.com/Gat_Tin/kanji/kana.htm
私たちも、日常的に変体仮名をよく見かけていて、なんとなく読めていることがわかる。
「あ」 の元の漢字は 「安」 だが、他にも 「阿」「愛」「悪」 といった漢字をくずした 「あ」 の変体仮名がある。
万葉仮名から現代仮名遣いまで、かな文字の基礎となった漢字は、数にして約300種類。
そのうち、江戸時代に使われていたものは、約120種類もあったという。 (今日の講義で配布されたプリントより)
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コメント
やまおじさんの食べ歩きにもうひとつ楽しみが加わった風なのを想像し、ひとごとながら楽しくなりました。
変体仮名、おもしろいですね。
母が東京で暮らす私に毛筆で手紙をくれていましたが、大事にしまってあるのを今度見てみようと思います。
文脈から多分こう読むのだろうという読めない字がありました。
祖父母から母への手紙がもしあったとしたらぜひ見てみたいものですが、母の生きているときには思いもしなかったことで、今となっては詮無いことです。
興味深いおはなしありがとうございます。
投稿: ギー | 2012年2月 4日 (土) 04時28分
>ギー さん
そうなんです。
私たちの祖父母、曾祖父母の時代までは、くずし字・変体仮名の手紙があたりまえだったのですね。
たぶん、戦後の教育で楷書体(教科書体)以外の字体はダメ、とされたために、明治・大正・昭和初期頃までの、くずし字の手書き文書や手紙類が読めなくなったのかと。
さびしいことです。
投稿: やまおじさん | 2012年2月 4日 (土) 10時49分