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2015年11月 8日 (日)

【読】興味深い新書二冊(東京新聞書評)

最近手に入れた新書二冊。

今日の東京新聞日曜版読書欄に、書評が載っていた。
読まなくちゃ。

加藤典洋 『戦後入門』
 ちくま新書 1146 2015/10/10 635ページ 1,400円(税別)

https://amzn.to/3NuaJRl

東京新聞 2015/11/8(日) 朝刊 10面(読書)

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「護憲、護憲」と呪文のように繰り返すだけではダメでしょう。
憲法九条を「戦争をしない、できない」ように、明確に改訂する(九条を強化する)ことを考えないといけない。
私は、最近そう考えるようになった。
著者 加藤典洋さんの問題提起に賛成できる。
分厚い本だが、読みやすいというので挑戦してみよう。

― e-honサイトより ―
[要旨]
日本ばかりが、いまだ「戦後」を終わらせられないのはなぜか。この国をなお呪縛する「対米従属」や「ねじれ」の問題は、どこに起源があり、どうすれば解消できるのか―。世界大戦の意味を喝破し、原子爆弾と無条件降伏の関係を明らかにすることで、敗戦国日本がかかえた矛盾の本質が浮き彫りになる。憲法九条の平和原則をさらに強化することにより、戦後問題を一挙に突破する行程を示す決定的論考。どこまでも広く深く考え抜き、平明に語った本書は、これまでの思想の枠組みを破壊する、ことばの爆弾だ!
[目次]
はじめに―戦後が剥げかかってきた
第1部 対米従属とねじれ
第2部 世界戦争とは何か
第3部 原子爆弾と戦後の起源
第4部 戦後日本の構造
第5部 ではどうすればよいのか―私の九条強化案
おわりに―新しい戦後へ

塩見鮮一郎 『戦後の貧民』
 文春新書 1042 2015/9/20発行 212ページ 800円(税別)

https://amzn.to/4eMe4HL

畏敬する塩見鮮一郎さんの、「貧民」シリーズとも呼ぶべき一連のドキュメントの最新作。

― e-honサイトより ―
[要旨]
昭和二十年夏、敗戦。焼け跡から立ち上がる日本人は逞しかった。復興マーケット、闇市、赤線…七歳で終戦を迎えた著者だから語りえた、あの時代の日本と日本人!
[目次]
序の章 占領(occupied)
第1章 大移動のはじまり
 兵士の帰還
 闇市の成立
 バタヤ部落とアリの町
第2章 米兵慰安婦と売春
 GHQと特殊慰安施設協会
 夜の女パンパン
 東京の赤線と青線
 戦争未亡人
 親なき子と混血児
第3章 さまざまな傷痕
 伝染病の蔓延
 見捨てられた皇軍兵士
 原爆被災者の地獄
 厳寒のシベリア
 戦後の部落

東京新聞 2015/11/8(日) 朝刊 10面(読書)

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コメント

いま、小津安二郎n監督の戦後について考えているので参考になりそうです。岸本完司「時代にきっぱりと背を向ける小津の姿勢」に触発されて、ひさしぶりに、あれこれ読んでいます。

投稿: みやこ | 2015年11月24日 (火) 07時49分

みやこさん
コメント、ありがとうございます。
そういえば、完司の書評集でとりあげられていたような気がします。完司もU君も、遠くに行ってしまいましたね。淋しさがつのります。

投稿: やまおじさん | 2015年11月24日 (火) 11時24分

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