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2025年1月13日 (月)

【読】中村安希さんの紀行

ずっと前に、中村安希さんの『インパラの朝』を読んで、感銘を受けたことがあった。
調べてみると、15年も前のことだ。

そのときの感想をこのブログにも書いている。

【読】中村安希 「インパラの朝」: やまおじさんの流されゆく日々
 2010.9.17

https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-df81.html

その後、この人の書いたものを追っていなかったが、つい最近、たくさんの著作があることを知った。

■昨年12月に読んだのが、この本。

中村安希 『食べる。』 集英社 (2011/11/30) 209ページ

https://amzn.to/4fQlOId

私が読んだのは、図書館から借りた単行本。
読み終えてから文庫版も購入。

Photo_20250113195001

単行本の表紙は地味。この文庫のカバー写真がいい。

Amazonの内容紹介は簡単すぎるので、別のサイトの紹介文を。

【電子文庫パブリ】食べる。/中村安希(集英社)- 電子書籍
https://www.paburi.com/paburi/bin/product.asp?pfid=20004%2D120974236%2D001%2D001

< 食べ物を通じて人に出会い、出会った人と食事を共にする。ゲロ雑巾と揶揄されるエチオピア料理“インジェラ”の妖しい魅力にとりつかれ、メキシコで本場のタコスに舌鼓を打ち、ルーマニアでは現地の若者が作る卵焼きを食べる。自宅のテレビから得られる膨大な知識よりも、旅で得られるわずかな手触りにこそ真実がある。気鋭の開高賞作家が世界中を渡り歩いて綴ったノンフィクション。>

以下、私が「読書メーター」に書いた感想文を転載しておく。
255文字までという制約があるため、舌足らずだが。


ずいぶん前に『インパラの朝』(2009年/集英社、第7回開高健ノンフィクション賞受)を読んで好感をもっていた人。受賞後『青春と読書』(2010年6月号~2011年8月号)に連載されていたものに加筆・訂正、書き下ろしを加えて再構成された(本書巻末に記載)。旅先で2011年の震災に涙を流してくれる現地の人に出会う記述があった。2011年11月出版なので、旅先から出版社へ送り続けていたのだろうと想像する。世界各地を自由なスタイルで旅を続け、現地の人と触れ合い、現地の食べ物を味わう。じつに味わい深い旅行記。
(2024/12/25読了)


■次に、今年2025年、最初に読んだ本。

中村安希 『もてなしとごちそう』 大和書房 (2020/10/5) 255ページ

https://amzn.to/4heMZNV

Photo_20250113200501

この本は、まだ文庫化されていない。
単行本を図書館から借りて読んだが、手元に置いておきたくなり、購入した。
表紙の写真がいい。

【Amazonの紹介文から】
見知らぬ土地の見知らぬ人からご飯に招いてもらい、それを食べ、大笑いして、深い友情を結び、お腹を壊し、熱を出し、それでも食べる。―――藤原辰史(巻末寄稿より)

世界を旅する途上で出会った人に招かれて食べたその土地と文化に根ざした料理の味。
なぜその料理は食べ続けられてきたか。
なぜひとはだれかと一緒に食べるのか。
ひとを「もてなす」行為とはどういうことかを問う、味覚と嗅覚を刺激する「食の歓待」17篇。

◇登場する料理◇
ジンバブエの青空の下で食べた中華麺
スロヴェニアの薄黄色の澄んだ牛骨スープ
エジプトの春の始まりを祝うボラ料理
タンザニアのココナッツミルクとトマトソースで煮込んだ揚げ魚
山岳地帯ラダックの濃厚な青野菜が詰まった蒸し餃子
新年の祈りを込めた香港のお刺身サラダ…

紹介文を読むだけで、この本の魅力がわかるような気がする。
実際に本を開くと、カラー写真(著者自身が撮影したと思われる)が豊富で、うれしい。

これも、私が「読書メーター」に書いた感想文。


タイトルとカバーの写真がいい。「おもてなし」ではなく「もてなし」という言葉には、人々が本来持っている来客を喜ばせたい思いが込められている。(「おもてなし」について著者が感じる違和感がP.96にある)世界各地を旅した著者が各地で受けた「もてなし」と、食を通しての人びととの交流がうらやましい。著者が体験した世界中の食べもののカラー写真が満載なのもうれしい。藤原辰史の巻末解説の文章にあるように、見知らぬ土地の見知らぬ人からご飯に招いてもらう自由奔放に見える旅が、著者の<鍛えられた観察力と判断>に支えられている。
(2025/1/2読了)


■もう一冊、図書館から借りている本。
これから読もうと思う。

中村安希 『愛と憎しみの豚』 集英社 (2013/1/30) 332ページ

https://amzn.to/4hcaF5B

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【Amazonの紹介文から】
なぜ、豚は世界中で好かれ、同時に激しく嫌われるのか?
その豚の謎を追って、灼熱のアラブから、イスラエル、東欧、そして、極寒のシベリアへ。
今、“豚をめぐる冒険"が始まる!
待望の書き下ろしノンフィクション!
【目次】
序章 豚に会いたい――ワールド
第一章 豚と人間、そして神――チュニジア
第二章 豚の歩いてきた道――イスラエル
第三章 検索キーワード・豚――日本
第四章 豚になったスターリン――リトアニア
第五章 幸福の豚、不幸の豚――バルト三国
第六章 豚をナイフで殺すとき――ルーマニア
第七章 子豚のホルマリン漬け――モルドバ
第八章 子豚たちの運命――ウクライナ
終章 素足の豚―― シベリア

この本も、著者の紀行。面白そうだ。

…というわけで、カテゴリーに「中村安希」を追加した。


手前味噌だが…昨2024年12月から始めた「note」にも、中村安希さんの本のことを書いた。

中村安希さんの本|やまおじさん
https://note.com/iriyamahiro/n/n3b44382f0ee0

中村安希『もてなしとごちそう』|やまおじさん
https://note.com/iriyamahiro/n/n35f9801b8382

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