【読】池澤夏樹さんは、村上春樹をどう評価しているのかな?
ひさしぶりの、このブログへの投稿。
ヘンなタイトルだが、私が敬愛している池澤夏樹さんが、村上春樹(ここでは「さん」付けを省略)をどのように評価しているのかが、とても気になる。
というのも、最近、村上春樹の初期の作品を読み直しているので。
『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』(新潮文庫)
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『ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥編』(新潮文庫)
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『ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編』(新潮文庫)
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この三冊は、NHK Eテレの番組「100分de名著」で取り上げられていたので、読み返してみようと思ったのだ。
村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』4月 (NHKテキスト)
沼野 充義 | 2025/3/24
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このテレビ番組も、録画しておいて見たが、面白かった。
さて、冒頭の話に戻る。
池澤夏樹さんは、河出書房新社から「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」というユニークな全集を出している。
いかにも池澤さんらしいセレクション(作家・作品の選び方)で、いつか読んでみたいものばかり。
ついでに言うと、同じ出版社から「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」も出ている。
池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第1集|シリーズ|河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/search_result.html?ser_id=87400
池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集|シリーズ|河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/search_result.html?ser_id=87401
池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集|シリーズ|河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/search_result.html?ser_id=87402
話はさらに横道にそれる。
このブログのひとつ前の投稿(2025年7月に読んだ本)にあげた本。
『一九四五年に生まれて 池澤夏樹 語る自伝』(岩波書店)のなかで、上にあげた文学全集にふれている。
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インタビュアーの尾崎真理子さんに答えるかたちで、池澤さんは次のように語っている。
(上掲書 267ページより)
<村上春樹作品をどうするか。読者から講演会場で尋ねられたこともありましたね。ぼくの評価が知りたかったのでしょう。結果として「午後の最後の芝生」というよい短編を「近現代作家集Ⅲ」に収録しました。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』をポンと入れたってよかったんですよ。でも、そういうアリバイ作りのような編集をしたら失敗してたでしょう。だって、ぼくの作ったリストだけ手にして、書店で文庫版を買えばいいんだもの(笑)。それはぼくが選んだ名作リストにはなっても、文学全集ではない。そういう普通のラインナップに逆らおう、本当に自分の判断で作品を集めようという気持ちは最初から最後までありました。>
なるほど。
池澤さんが編集した文学全集がユニークで、興味深いセレクションなのは、こういうことなんだ。
と同時に、池澤さんが村上春樹をどのように評価しているのか、ぼんやりとわかる発言だ。
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 全30巻|シリーズ|河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/search_result.html?ser_id=87453
ちなみに、この全集の「近現代作家集 Ⅲ」に収録されている作品情報は、次のとおり。
(河出書房新社のサイトより)
明治から現代までの作家の名品を、作品の時代背景順に収める『近現代作家集』。Ⅲ巻には日本文学の未来を切り拓く18篇を集成。内田百閒、村上春樹、津島佑子、筒井康隆など。
昭和から平成、「3・11」、そして宇宙へ。
日本文学の未来を切り拓く名品18篇
編者が同時代人として発表ごとに読んできた作家と作品。日本の小説は大きく変わった。
(池澤夏樹)
内田百閒 日没閉門
野呂邦暢 鳥たちの河口
幸田文 「崩れ」(抄)
富岡多惠子 動物の葬禮
村上春樹 午後の最後の芝生
鶴見俊輔 イシが伝えてくれたこと
池澤夏樹 連夜
津島佑子 鳥の涙
筒井康隆 魚籃観音記
河野多惠子 半所有者
堀江敏幸 スタンス・ドット
向井豊昭 ゴドーを尋ねながら
金井美恵子 『月』について、
稲葉真弓 桟橋
多和田葉子 雪の練習生(抄)
川上弘美 神様/神様2011
川上未映子 三月の毛糸
円城塔 The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire
村上春樹の「午後の最後の芝生」は、たしかに「よい短編」だった。
彼の短編は、長編小説に劣らず、「いい」と私も思う。






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