【読】2025年9月に読んだ本(読書メーター)
9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1374
ナイス数:87
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)新装版 (新潮文庫)の感想
9年前、講談社刊「村上春樹全作品 1979~1989 (4)」で読んで以来の再読。内容をほとんど憶えていない作品だが、ところどころ、作品が醸し出している雰囲気というかイメージを思い出しながら読んだ。村上春樹の長編は、たしかに一筋縄ではいかない(つかまえきれない)のだが、そこが魅力なのだな、という思いを深くする。下巻でどんな展開が待っているのか楽しみ。文庫化された『街とその不確かな壁』(未読作品)を本屋でみかけて購入したことがきっかけで、この小説を読んでいる。事情があって少しずつしか読めず、時間がかかった。
読了日:09月19日 著者:村上 春樹
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)の感想
下巻は数日でいっきに読み終えた。博士の長口舌(25)には頭が痛くなったが、やみくろが跋扈する暗黒の世界から地上に戻ってくる顛末は、じつに面白かった。「閉じない世界」が村上春樹の長編小説の特徴だと思うのだが、妙に物静かなエンディングは悪くない。池澤夏樹さんが自伝的なインタビューの中で、この小説の名前を出していたのが、再読にきっかけだった。今から40年前、1985年に、これほど優れた小説が世に出ていたのだなと、あらためて感心した。この先、再再読はないと思うが。
読了日:09月23日 著者:村上 春樹
中国行きのスロウ・ボートの感想
この作家の1980年から82年までの初期短編集。試行錯誤の跡がうかがえる。池澤夏樹さんが、その「個人編集 日本文学全集」に取りあげた「午後の最後の芝生」(初出:「宝島」82年8月)の完成度が高いと私も思う。(『一九四五年に生まれて――池澤夏樹 語る自伝』岩波書店 2025年7月刊行)
読了日:09月24日 著者:村上 春樹
新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)の感想
表題作「パン屋再襲撃」と「象の消滅」「ファミリー・アフェア」の三作が、殊のほか面白かった。「ねじまき鳥クロニクル」の原型となった「ねじまき鳥と火曜日の女たち」も、なんだか懐かしい。1985年から86年に発表された短編集。この時期の彼の短編は、脂がのってきたと思う。
読了日:09月25日 著者:村上 春樹
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