カテゴリー「内澤旬子」の15件の記事

2024年10月 1日 (火)

【読】2024年9月に読んだ本(読書メーター)

9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2426
ナイス数:96

JAL123便墜落事故 自衛隊&米軍陰謀説の真相JAL123便墜落事故 自衛隊&米軍陰謀説の真相感想
著者は元日航パイロットでボーイング747の操縦経験者。書名にあるように、自衛隊や米軍の関与を否定し、後部圧力隔壁破壊による(急減圧とは呼べないものの)ゆるやかな減圧を事故原因と主張。青山透子氏らの説を「陰謀論」「妄想」と一蹴する。自身でボイスレコーダーの音声も聞いたことがあり、不自然さを感じなかったというが、本当か? (改竄されていないと言い切れるのか)。また、事故調報告書別冊に書かれているはずの「異常外力着力点」については、まったく触れていない。著者が考えた海上着水のシミュレーションは迫力があったが…。
読了日:09月01日 著者:杉江 弘

日航ジャンボ機墜落: 朝日新聞の24時 (朝日文庫 あ 4-36)日航ジャンボ機墜落: 朝日新聞の24時 (朝日文庫 あ 4-36)感想
日航123便墜落事故発生当時の朝日新聞社記者たちの苦労話。さまざまな情報が錯綜するなかで、墜落現場の特定が遅れ、捜索が遅れ、記者たちも右往左往した様子がよくわかる。記者たちの所属・氏名が次々と出てきて、頭が痛くなった。墜落現場推定情報については、8月12日の午後8時過ぎ、通報者氏名不詳の「北相木村ぶどう峠付近」という怪情報(文庫版P.40)と「自衛隊が最後まで長野側を主張」(P.208)と記載されていて気になる。巻頭の無線交信記録が役に立った。1985年11月に単行本、この文庫版は1990年8月に刊行。
読了日:09月04日 著者:


私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月感想
好著『カヨと私』(2022年・本の雑誌社)の続編。月刊「山と渓谷」連載「ヤギ飼い十二ヵ月」(2020年9月~2022年3月)をまとめたもの。なによりも、随所に挟まれた内澤さんによるカラー版イラストが、いい。そして、気取りのない文章にも好感がもてる。<小豆島の四季折々の雑草と雑木、畑の作物の盛衰をヤギを通じて眺める愉しみと、多頭飼いしているヤギたちの個性豊かな生きざま>(あとがき)が、伝わってくる。『カヨと私』同様、最寄りの図書館にリクエストして入れてもらった本だが、手元に置いておきたくなる良書。
読了日:09月07日 著者:内澤 旬子

日下を、なぜクサカと読むのか: 地名と古代語日下を、なぜクサカと読むのか: 地名と古代語感想
在野の民俗研究者による地名研究の本。小地名(小字)に注目し、現地の地形調査(フィールドワーク)を踏まえて語源を探る。地名考察の手法としてコトバの意味だけをあれこれ考える机上の空論を排し、地名にあてられている漢字に惑わされることなく、地形から語源を推察。目から鱗の考察、多々。全国津々浦々、現地踏査を重ねているところも凄い。ただ、地名がたくさん出てきて煩雑なきらいあり(読み流した)。この著者には、他にも”サンカ”やアイヌ語地名、古代語に関する著書がたくさんあるようで、読んでみたい気がする。
読了日:09月12日 著者:筒井 功

奴隷と家畜: 物語を食べる奴隷と家畜: 物語を食べる感想
難解なところも多かったが、とても刺激的な内容。著者の赤坂さんの論考が好きで、これまで何冊か読んできた。私が所属する市民団体(図書館友の会)で講演をお願いしたこともある。この本は内澤旬子さんのブログで偶然知った(内澤さんの『飼い喰い』が好意的に取りあげられていることに感謝する内容)。桐野夏生『燕は戻ってこない』が取りあげられているのも嬉しかった。他にも大江健三郎の初期の小説や『家畜人ヤプー』『自発的隷従論』『ロビンソン・クルーソー』などが取りあげられていて、これらの本を読んでみたい誘惑に駆られる。
読了日:09月20日 著者:赤坂憲雄

新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+アルファ文庫 G 55-3)新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+アルファ文庫 G 55-3)感想
1985年8月12日の日航123便墜落事故。墜落現場から次々と運ばれる遺体を”検屍”、身元確認を続けた現場の凄まじい状況。著者は当時、高崎署刑事官。遺体が運ばれた藤岡市民体育館の現場指揮官。事故直後は不眠不休に近い毎日を送った(8月14日から12月18日まで身元確認作業は続いた)。指一本だけとか、炭化して塊になった遺体…想像以上の惨状が細かく描写されている。機長の遺体の一部(下顎部と歯牙数本だけ)が8月29日に発見されたとの記述あり(p.251)。青山透子『隠された遺体』にある”新事実”との整合性は?
読了日:09月23日 著者:飯塚 訓

日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす感想
再読。外務省の公文書(事故当時の中曾根康弘首相とロナルド・レーガン大統領とのやりとり)に記載されていた「日航機墜落”事件”」のタイトルから、著者は、外務省では”事件”と認識していたはずという。もうひとつ、事故調査報告書の別冊(2013年2月、外務省のホームページで公開)にある「異常外力の着力点」(事故機垂直尾翼に強い外圧がかかったことを示唆)の発見。これらから、著者は、事故が自衛隊による誤射が垂直尾翼を破壊したことが直接の原因、という説を力説している。国産ミサイル開発の動きとの関連から自説を展開。
読了日:09月28日 著者:青山透子

クライマーズ・ハイ (文春文庫 よ 18-3)クライマーズ・ハイ (文春文庫 よ 18-3)感想
2003年8月発行、評判になった小説の文庫版(2006年発行)。遅ればせながら、日航123便墜落事故がらみで読んでみることにした。ストーリー展開が巧み。ぐいぐい引き込まれ、最後は一気読み。著者については、元・上毛新聞記者で映画化された『64』の原作者として知っていたが、初めて読む作家。地方新聞社の生き馬の目を抜くような社内権力争い、記者たちの気骨、暗い過去を引きずる主人公、等々、じつに巧みに描かれている。クライミング・シーンは、ちょっと迫力に欠ける印象。だが、ひさしぶりに小説を読んで涙が出る体験をした。
読了日:09月30日 著者:横山 秀夫

読書メーター

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2024年9月21日 (土)

【読】赤坂憲雄『奴隷と家畜 物語を食べる』を読む

図書館から借りて、ようやく読み終えた。
赤坂さんらしい難解な部分も多いが、なかなか刺激的で、読み応えのある本だった。

赤坂憲雄 『奴隷と家畜 物語を食べる』
青土社 2023/5/10 369ページ
https://amzn.to/4dkJeUN

この本を知ったのは、内澤旬子さんのブログ記事を読んでいて、下記の投稿をみつけてのことだった。

内澤旬子 空礫絵日記
https://kemonomici.exblog.jp/

2023/7/1投稿記事
「取り上げていただきました : 内澤旬子 空礫絵日記」

https://kemonomici.exblog.jp/33019650/

内澤さんは、赤坂さんが『飼い喰い 三匹の豚と私』を取りあげてくれたことに触れ、次のように感謝を述べている。
いかにも内澤さんらしい文章だ。

<予想をはるか彼方にぶっ飛ばして長尺で取り上げていてくださいました。しかも非常に的確に私の意図を掴み読んでいてくださっていて、こんなに嬉しいことはないと言うくらいの文章でした。/文中、三匹の豚を飼って食べた私のことを「この人」と書いているのも不穏な、ドン引きしていらっしゃる感じがよく出ていて痛快でした。ちょっと笑ってしまいました。>

内澤旬子 『飼い喰い 三匹の豚と私 角川文庫
https://amzn.to/47AF6Pq

内澤さんのこの本、面白かったな。

■赤坂さんのこの本では、桐野夏生さんの『燕は戻ってこない』も取りあげられていて、桐野夏生ファンの私には嬉しかった。

桐野夏生 『燕は戻ってこない 』 集英社文庫 2024/3/19
https://amzn.to/3znYEKj

私は単行本で読んでいたが、文庫化されたようなので、買い求めて再読したいと思う。
単行本はブックオフで買ったのだったが、読了後、手放してしまった。
面白い小説だったが、再読するとは思ってもいなかった。

赤坂さんの「読み」は、さすがで、触発されることが多い。

■さて、この『家畜と奴隷 物語を食べる』という本。
雑誌『ユリイカ』に連載していたものだという。

ネット検索してみたら、次のような記事があった。
まだ連載が続いているようだ。

2024年4月号:怪物はささやき、物語の使徒になった
2022年1月号:奴隷化、いじめの政治学へ
2022年9月号:二本足の豚たちが動物農場をゆく
2021年2月号:胃の腑と詩と官能のあいだ

赤坂さんは、本書のあとがきで、次のように書いている。

< まるで、いきなり荒海に乗りだした漂流記のような連載となりました。ほぼ手直し程度に留めて、そのままの形での刊行となります。とにかく、海図やら羅針盤のたぐいはなにひとつもたずに、流されてゆくことを選んだのです。(中略)そもそも、全体の構想といったものはかけらもなく、『性食考』以後に生まれた雑念をめぐって、あくまでそれを随想(エッセイ)風につずってみたいと考えていただけです。(後略)/すくなくとも、連載に取りかかる以前に、『奴隷と家畜』などというタイトルはどこにもなかったのです。>

『性食考』(2017/7/26 岩波書店)という挑発的なタイトルの本も、読んでみたいと思う。

https://amzn.to/4e9V9pH

■本書では、さまざまな書籍(たとえば、大江健三郎の初期小説、宮澤賢治の童話、『家畜人ヤプー』という奇書、『ロビンソン・クルーソー』、G.オーウェル『動物農場』など多数)ばかりでなく、映像作品、コミックなど、多岐にわたって取りあげ、民俗学者・赤坂さんならではの考察を展開している。
読んでいて、どこに連れて行かれるかわからない戸惑いを感じながらも、赤坂さんらしい思索に引きずり込まれた。
なるほど、こういう読み方があったか、と。

第三章の”いじめ”に関する論考(中井久夫「いじめの政治学」他を取りあげて)には、ハッとさせられた。
子どもたちの”いじめ”の世界の”からくり”に触れた気がする。

■最後に、e-honサイトから、本書の紹介を転載しておく。
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034466258&Action_id=121&Sza_id=C0

”スリリングな旅”とは、言い得て妙。

要旨
生きるために、捕って、殺して、わたしたちは食べる。食べるために、作物を栽培し、家畜を飼育し、人を奴隷にする。“食べるひと”ははてしない謎を抱いている。誰ものぞこうとしなかった意識の森深くへと、異端の民俗学者が下りてゆく。物語を食べ散らかすような、不遜にしてスリリングな旅。
目次
第1章
胃の腑と詩と官能のあいだ/憑依と観想から擬人法へ/ほか
第2章
奴隷農場は愛とともに昏れて/猿の惑星からの伝言/ほか
第3章
自己家畜化と道徳の発生/奴隷化、いじめの政治学へ/ほか
第4章
フォアグラ的な肥満のはてに/臓器提供者のいまわの恋/ほか
第5章
二本足の豚たちが動物農場をゆく/豚は知性的な生き物である/ほか
終章
奴婢訓の裂け目に

■さらに、ネット検索で、こんな記事(note ブログ)もみつけた。

赤坂憲雄『奴隷と家畜 物語を食べる』/寺田寅彦「詩と官能」/椹木野依「音を食って物がなくなる」|KAZE
https://note.com/novalisnova/n/n52bfd60caaf2


【追記】 2024/9/22
メモ:本書で取り上げられている膨大な書籍
(できるだけ拾いあげておく)
※この本には、残念なことに索引がないため、自分用のメモとして。

<第一章>
寺田寅彦 『寺田寅彦随筆集 第三巻』 岩波文庫  「夏目漱石先生の追憶」
高山辰雄 『存在追憶 限りなき時の中に』 角川書店
保阪康夫・小澤俊郎 『宮沢賢治 友への手紙』 筑摩書房
山本聡美 『九相図をよむ』 角川選書
スーザン・ソンダク 『他者の苦痛へのまなざし』 みすず書房

宮澤賢治 『宮沢賢治全集 7』 ちくま文庫 「フランドン農学校の豚」
『グリム童話集』 「ヘンゼルとグレーテル」
宮澤賢治 『宮沢賢治全集 5』 ちくま文庫 「蜘蛛となめくじと狸」
雑賀恵子 『エコ・ロゴス』 人文書院
宮崎学 『死を食べる』 <アニマルアイズ・動物の眼で環境を見る 2> 偕成社
正田陽一 『家畜という名の動物たち』 中央公論新社
ブライアン・フェイガン 『人類と家畜の世界史』 河出書房新社
 https://amzn.to/3N0IJEF
藤子・F・不二雄 『箱舟はいっぱい 異色短編集3』
 『ミノラウロスの皿 異色短編集1』 小学館文庫
大江健三郎 『死者の奢り・飼育』 新潮文庫 「飼育」「人間の羊」
三島由紀夫 『三島由紀夫文学論集Ⅱ』 講談社文芸文庫 「裸体と衣裳」
『シートン動物記1』 講談社 「ぎざ耳 あるわた尾ウサギの物語」
村上克尚 『動物の声、他者の声』 新曜社

<第二章>
安部公房 『内なる辺境』 中央公論社
小説 『マンディンゴ』 河出書房新社 1968年邦訳初版
 新装版1975年
『猿の惑星』 創元SF文庫 1968年
スウィフト 『ガリヴァー旅行記』
『賭ケグルイ』 ガンガンコミックスJOKER
小林多喜二 『蟹工船』
沼正三 『家畜人ヤプー』
芥川龍之介 『上海遊記 江南遊記 』 講談社文芸文庫
金子光晴 『どくろ盃』 中公文庫 「上海灘」
イザベラ・バード 『日本奥地紀行』
沼正三 『集成「ある夢想家の手帖から」』 太田出版

<第三章>
小原秀雄 『自己家畜化論』 群羊社 1984年
小原秀雄・羽仁進 『ペット化する現代人』 NHKブックス 1995年
リチャード・ランガム 『善と悪のパラドックス』 NTT出版 2020年
エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ 『自発的隷従論』 ちくま学芸文庫
中井久夫 『中井久夫集6 いじめの政治学』 みすず書房 「いじめの政治学」
 https://amzn.to/47wKF1r
中井久夫 『いじめのある世界に生きる君たちへ』 中央公論新社
 https://amzn.to/3TEfgUK
山下正男 『動物と西欧思想』 中公新書 1974年
 https://amzn.to/3XS77P5
大塚久雄 「ロビンソン・クルーソウの人間類型」「『経済人』のユートピア的具象化としてのロビンソン物語」
デフォー 『ロビンソン・クルーソー』 中公文庫(増田康雄 訳)
カレル・チャペック 『ロボット』(戯曲) 『山椒魚戦争』
渡辺京二 『逝きし世の面影』
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<第四章>
ノーマン・コルパス 『フォアグラの歴史』 原書房
メルヴィル 『白鯨』
『グリム童話集』 岩波文庫 「ヘンゼルとグレーテル」
『今昔物語』 巻第二十六 (猿神退治譚)
イーサン・ガットマン 『臓器収奪 消える人々』 ワニ・プラス
カズオ・イシグロ 『わたしを離さないで』 ハヤカワepi文庫 2005年
『約束のネバーランド』 集英社
戸田慧 『英米文学者と読む「約束のネバーランド」』 集英社新書
柳田国男 『遠野物語』 (第六話 神隠し譚)
桐野夏生 『燕は戻ってこない』 集英社
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大野和基 『代理出産 生殖ビジネスと命の尊厳』 集英社新書

<第五章>
ジョージ・オーウェル 『動物農場』
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 https://amzn.to/3zvxGjP
ライアル・ワトソン 『思考する豚』 木楽舎
 https://amzn.to/4enZW6S
栗原康 『はたらかないで たらふく食べたい』 タバブックス
 https://amzn.to/4efcnlU
 https://amzn.to/4eA9k7B
網野善彦 『無縁・苦界・楽』
ジョン・シェスカ 『三びきのコブタのほんとうの話』 岩波書店
『三びきのこぶた(イギリスの昔話)』 福音館書店
ブルーノ・ベッテルハイム 『昔話の魔力』 評論社
『3びきのこぶた』 講談社
飯沢匠 『ブーフーウー』 理論社
デイヴィッド・ウィズナー 『3びきのぶたたち』 BL出版
ユージン・トリビザス 『3びきのかわいいオオカミ』 冨山房
内澤旬子 『飼い喰い 三匹の豚とわたし』 角川文庫
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中村生雄 『祭祀と供犠』 法蔵館文庫

<終章>
寺山修司 『奴婢訓』
中野好夫 『スウィフト考』 岩波新書

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2022年12月25日 (日)

【読】いつも読みたい本ばかり(2022年総集編に代えて)

毎年、年末に「総集編」と題して一年間の振り返りをしている。

今年は、「読書メーター」というサイトでの毎月のまとめ記事をアップしてきたこともあり、別の形でここにまとめておこう。

読書メーター(読んだ本)
https://bookmeter.com/users/466409/books/read

「いつも読みたい本ばかり」、これは渡辺一枝さんの本の題名。

https://amzn.to/4fduqsa

 Photo_20221225215601  

私も「読みたい本」が手元に山のようにある。
一生かけても読み切れないほどの「つんどく本」がありながら、図書館から借りたり、新刊・古本を買い求めたりしている。
「読みたい本」は増え続けるのに、読める時間には限りがある、このジレンマ。

増え続ける蔵書については、手元にあることの効用、ということも信じているのだが、はたして。

死ぬ前までには整理しなくては。
もしも、整理できずにぽっくり逝ってしまったら、馴染みの古本屋さんにまとめて引き取ってもらおう。
残された人たちには、なんでここまで溜め込んだのかと、呆れられることだろうな。

さて、今年一年間に読んだ本。
作者別にまとめてあげておこう。
なかには、読めなかったが、いつか読みたい本も混じっている。

★印は図書館本 ●印は手元にあって未読

岸政彦 ・・・今年知った人
『街の人生』 勁草書房 (2014/5/20) 306ページ ★
『マンゴーと手榴弾 -生活史の理論-』 勁草書房 (2018/10/20) 341ページ ★

https://amzn.to/4gq4R8o

五木寛之 ・・・この先、あまり読まないかも(昔の本で再読したいものはある)
『一期一会の人びと』 中央公論新社 (2022/1/10) 222ページ ★
『捨てない生きかた』 マガジンハウス新書 (2022/1/27) 197ページ ★
『重箱の隅』 文春文庫 (1984/11/25) 367ページ (単行本1979/5文芸春秋社刊)
 ※1975/12/10~1976/4/11夕刊フジ連載

https://amzn.to/3ZFTELl

https://amzn.to/3OMwJYC

『僕はこうして作家になった―デビューのころ―』 幻冬舎文庫 (2005/9/30) 255ページ ●未読
『にっぽん漂流』 文春文庫 (1977/11/25) 236ページ ※単行本をAmazonで購入 ●未読

■桐野夏生 ・・・たくさん読んだ(既刊の小説は、ほぼすべて)

桐野夏生: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat24350732/index.html

『砂に埋もれる犬』 朝日新聞出版 (2021/10/30) 494ページ ★

https://amzn.to/3VwmDyO

『バラカ(上)』 集英社文庫 (2019/2/25) 400ページ
『バラカ(下)』 集英社文庫 (2019/2/25) 468ページ
『夜の谷を行く』 文春文庫 (2020/3/10) 329ページ
『だから荒野』 文春文庫 (2016/11/10) 459ページ
『ジオラマ』 新潮文庫 (2001/10/1) 294ページ ※自著あとがき(解題)あり
『残虐記』 新潮文庫 (2007/8/1) 255ページ
『水の眠り 灰の夢』 文春文庫 (2016/4/10) 476ページ ※村野ミロシリーズ
『ローズガーデン』 講談社文庫 2003/6/15 279ページ ※短編集
『はじめての文学 桐野夏生』 文藝春秋 (2007/8/10) 273ページ ★
『リアルワールド』 集英社文庫 (2006/2/25) 282ページ
『奴隷小説』 文春文庫 (2017/12/10) 187ページ ※解説 白井聡 ★
『冒険の国』 新潮文庫 (2005/10/1) 166ページ ★
『天使に見捨てられた夜』 講談社文庫 (1997/6/15) 420ページ ★
『玉蘭』 文春文庫 (2005/6/10) 388ページ ★
『顔に降りかかる雨』 講談社文庫 (1996/7/15) 404ページ ★
『ダーク(上)』 講談社文庫 (2006/4/15) 296ページ ★
『ダーク(下)』 講談社文庫 (2006/4/15) 349ページ ★
『錆びる心』 文春文庫 (2000/11/10) 397ページ
『対論集 発火点』 文春文庫 (2012/12/10) 278ページ
『光源』 文春文庫 (2003/10/10) 428ページ
『とめどなく囁く』 幻冬舎 (2019/3/25) 445ページ ★
『白蛇教異端審問』 文春文庫 (2008/1/10) 303ページ ※エッセイ集
『ポリティコン(上)』 文春文庫 (2014/2/10) 494ページ ★
『ポリティコン(下)』 文春文庫 (2014/2/10) 468ページ ※解説:原武史 ★
『燕は戻ってこない』 集英社 (2022/3/10) 445ページ
『ロンリネス』 光文社文庫 (2021/8/20) 504ページ
『ハピネス』 光文社文庫 (2016/2/20) 450ページ
『魂萌え!(上)』 新潮文庫 (2006/12/1) 335ページ

『魂萌え!(下)』 新潮文庫 (2006/12/1) 292ページ
『抱く女』 新潮文庫 (2018/9/1) 362ページ
『猿の見る夢』 講談社文庫 (2019/7/12) 609ページ
『メタボラ』 文春文庫 (2011/8/10) 684ページ (ブックオフ 2022/3/21 ¥520)
『優しいおとな』 中公文庫 (2013/8/25) 371ページ
『路上のX』 朝日文庫 (2021/2/28) 510ページ
『グロテスク(上)』 文春文庫 (2006/9/10) 397ページ
『グロテスク(下)』 文春文庫 (2006/9/10) 453ページ
『I'm sorry, mama』 集英社文庫 (2007/11/25) 262ページ
『緑の毒』 角川文庫 (2014/9/25) 332ページ
『IN』 集英社文庫 (2012/5/25) 376ページ
『夜また夜の深い夜』 幻冬舎文庫 (2017/8/5) 430ページ
『デンジャラス』 中公文庫 (2020/6/25) 330ページ

【関連本】・・・桐野さんに凝って、こんな本にまで手を出した
現代女性作家読本刊行会(編)
『現代女性作家読本⑰ 桐野夏生』 鼎書房 (2013/11/15) 163ページ

松岡理英子・江國香織・角田光代・町田康・金原ひとみ・島田雅彦・日和聡子・桐野夏生・小池昌代
『ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ』 新潮社 (2008/10/30) 285ページ ★ ●未読

佐々木敦
『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 メディア総合研究所 (2011/7/24) 389ページ ★
 ※第10章 桐野夏生 「作家がものを書く」

阿川佐和子/東浩紀/岩田健太郎/桐野夏生/他
『私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2』 朝日新書831
(2021/8/30) 192ページ ★ ◎一部読

『小説新潮別冊 Shincho Mook The COOL! 桐野夏生スペシャル』 (2005/9/28) 159ページ ◎一部読

■原武史 ・・・この人の本は、今後も少しずつ読みたい
『最終列車』 講談社 (2021/12/8) 328ページ ★
『滝山コミューン一九七四』 講談社文庫 (2010/6/15) 343ページ ※解説:桐野夏生

https://amzn.to/41iSE0V

『増補新版 レッドアローとスターハウス もうひとつの戦後思想史』 新潮選書 (2019/5/20) 442ページ ★ ●未読

■森達也 ・・・話題になった新作、他
『千代田区一番一号のラビリンス』 現代書館 (2022/3/20) 382ページ ★

https://amzn.to/4g2bvC1

『日本国憲法』 太田出版 (2007/1/30) 276ページ ★

■島田雅彦 ・・・東京新聞連載で読んでいたものを、単行本でいっきに
『パンとサーカス』 講談社 (2022/3/22) 597ページ ★

https://amzn.to/4gppwti

■朝倉喬司 ・・・この人にも関心がある
『戦争の日々―天皇から娼婦まで、戦時下日本の実況ドキュメント―(上)』 現代書館 (2009/1/25) 230ページ ★
『戦争の日々―天皇から娼婦まで、戦時下日本の実況ドキュメント―(下)』 現代書館 (2009/12/8) 238ページ ★

■左巻健男 ・・・何で知ったのか覚えていないが、たまにはこういう本も面白い
『こんなに変わった理科教科書』 ちくま新書1644 (2022/4/10) 257ページ

■藤原辰史(ふじはら・たつし) ・・・この人にも注目、読みたい本がたくさんある
『食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問』 農文協 (2019/3/1) 175ページ ★
『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』 中公新書2451 (2017/9/25) 270ページ
『[決定版]ナチスのキッチン 「食べること」の環境史』 共和国 (2016/7/10) 477ページ ●未読

https://amzn.to/4is1XSs

『カブラの冬 第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆 レクチャー第一次世界大戦を考える』
 人文書院 (2011/1) 154ページ ●未読

■岡崎武志 ・・・ひさしぶりに読んだオカタケさんの近刊
『ドク・ホリディが暗誦するハムレット――オカタケのお気軽ライフ』 春陽堂書店 (2021/11/20) 238ページ ★

https://amzn.to/4g1H9zj

■南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ) ・・・岡崎武志さんつながり
『古本マニア採集帖』 皓星社 (2021/12/15) 271ページ ★

■河田桟 ・・・与那国島在住、馬と猫と暮らす人
『ウマと話すための7つのひみつ』 偕成社 (2022/10) 47ページ ★ ※池澤夏樹さんのネット記事で知った

https://amzn.to/3Zt9ebW

■高野秀行 ・・・私の好きな高野さんの新刊、大ヒットして入手困難だった
『語学の天才まで1億光年』 集英社インターナショナル (2022/9/10・2022/10/26第3刷) 334ページ ★

https://amzn.to/3D0TIMW

高野秀行: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat21181618/index.html

■向井透史(むかい・とし/古書現生店主) ・・・これもネットと新聞書評で知った

『早稲田古本劇場』 本の雑誌社 (2022/9/5) 377ページ ★

https://amzn.to/3D3jDUh

東京新聞書評(評者:内澤旬子) 2022年10月30日 掲載
<書評>『早稲田古本劇場』向井透史(とうし) 著 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
https://www.bookbang.jp/review/article/743416

■内澤旬子 ・・・私が大好きな内澤旬子さんの新刊、大ヒットらしい
『カヨと私』 本の雑誌社 (2022/7/16) 252ページ ★

https://amzn.to/3ZGvReg

<書評>『カヨと私』内澤旬子 著 2022年9月25日 (評者:服部文祥
https://www.tokyo-np.co.jp/article/204405

内澤旬子: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat21379484/index.html

【関連本】
ヴェルマ・ウォーリス/亀井よし子(訳)
『ふたりの老女』 草思社 (1995/2/20) 190ページ ★ ※内澤旬子さんのツイッターで知った

https://amzn.to/3ZJp2su

宮田珠己/網代幸介(画)
『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』 大福書林 (2021/10/10) 367ページ
 ※内澤旬子さんのブログで知った ●未読

■群ようこ/牧野伊三夫(挿画)
『かもめ食堂』 幻冬舎文庫 (2008/8/10) 216ページ

■小松由佳
『人間の土地へ』 集英社インターナショナル (2020/9/30) 251ページ ※再読

https://amzn.to/3BeOSep

小松由佳: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat24342002/index.html

■関野吉晴
『えほんのひろば 草原の少女プージェ』 小峰書店 (2006/12/26) 35ページ ★

https://amzn.to/41nO6GE

関野吉晴: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat21692270/index.html

■金井真紀(文・絵) ・・・今年の収穫
『日本に住んでる世界のひと』 大和書房 (2022/11/30) 239ページ ★

https://amzn.to/41pHY0G

『世界はフムフムで満ちている――達人観察図鑑』 ちくま文庫 (2022/6/10) 237ページ

■奥野克巳 ・・・この本もネットで知った
『一億年の森の思考法 人類学を真剣に受け取る』 教育評論社 (2022/5/26) 279ページ ★

■野田サトル ・・・今年、シリーズ完結を機に、一気読み
『ゴールデンカムイ 1』 集英社 (2015/1/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 2』 集英社 (2015/2/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 3』 集英社 (2015/5/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 4』 集英社 (2015/8/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 5』 集英社 (2015/12/23) ※再読
『ゴールデンカムイ 6』 集英社 (2016/2/23) ※再読
『ゴールデンカムイ 7』 集英社 (2016/4/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 8』 集英社 (2016/8/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 9』 集英社 (2016/11/23) ※再読
『ゴールデンカムイ 10』 集英社 (2017/3/22) ※再読
『ゴールデンカムイ 11』 集英社 (2017/8/22) ※再読
『ゴールデンカムイ 12』 集英社 (2017/12/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 13』 集英社 (2018/2/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 14』 集英社 (2018/6/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 15』 集英社 (2018/9/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 16』 集英社 (2018/12/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 17』 集英社 (2019/3/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 18』 集英社 (2019/6/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 19』 集英社 (2019/9/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 20』 集英社 (2019/12/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 21』 集英社 (2020/3/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 22』 集英社 (2020/6/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 23』 集英社 (2020/9/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 24』 集英社 (2020/12/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 25』 集英社 (2021/3/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 26』 集英社 (2021/6/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 27』 集英社 (2021/9/22) ※初読
『ゴールデンカムイ 28』 集英社 (2021/12/22) ※初読
『ゴールデンカムイ 29』 集英社 (2022/4/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 30』 集英社 (2022/6/22) ※初読
『ゴールデンカムイ 31』 集英社 (2022/7/24) ※初読

【関連本】
中川裕
『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』 集英社 (2019/3/20) ※再読 (初読:2019/5/13)

https://amzn.to/3D8EVzS

瀬川拓郎(監修)
『カラー版 1時間でわかるアイヌの文化と歴史』 宝島社新書 (2019/6/24) 223ページ

アイヌ民族・アイヌ語: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat20297702/index.html

山岳関係、旅の本

高橋大輔
『剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む』 朝日新聞出版 (2020/8/30) 259ページ ★

山と渓谷社(編)
『日本人とエベレスト―植村直己から栗城史多まで』 山と渓谷社 (2022/3/1) 446ページ ★

近藤謙司
『ぼくは冒険案内人』 山と渓谷社 (2014/12/5) 237ページ ★

『近藤謙司とシミュレートするエベレスト登山 Kindle版』 ゴマブックス (2014/4/25) 115ページ
下川裕治
『「おくの細道」をたどる旅 路線バスと徒歩で行く1612キロ』 平凡社新書999 (2022/3/15) 235ページ ★

服部文祥
『You are what you read. あなたは読んだものにほかならない』 本の雑誌社 (2021/2/22) 261ページ ★

https://amzn.to/4f6a58a

服部文祥: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat22703334/index.html

『お金に頼らず生きたい君へ 廃村「自力」生活記』 河出書房新社(14歳の世渡り術シリーズ)
(2022/10/30) 270ページ ※10/21「地球永住計画」トークイベント会場で購入(著者サイン本)

https://amzn.to/4ipeNAC

ジョン・クラカワー/梅津正彦(訳)
『空へ 悪夢のエヴェレスト 1996年5月10日』 ヤマケイ文庫 (2013/8/1) 509ページ

トミー・コールドウェル/堀内瑛司(訳)
『ザ・プッシュ ヨセミテ エル・キャピタンに懸けたクライマーの軌跡』 白水社 (2019/8/15) 449ページ ★

https://amzn.to/49tnJ42

石川直樹
『 補新版 いま生きているという冒険』 新曜社 (2019/5/15) 311ページ ★

『ぼくの道具』 平凡社 (2016/1/20) 217ページ ★
アレックス・オノルド/デイビッド・ロバーツ/堀内瑛司(訳)
『ALONE ON THE WALL 単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡』 山と渓谷社 (2016/3/5) 342ページ ★

以上、全部ではないが、主な本をあげてみた。
今日12/25現在、今年読んだ本は130冊
コミックで稼いでいるが、これは私の年間新記録。

そして、来年にかけて読破したいのが、北方謙三版「水滸伝」(全19巻)。
20代の頃から、何度も読もうとしたが果たせず。
「水滸伝」にはいろいろな版があるようだが、物語性に富んでいそうな北方版を選んでみた。
中古の文庫本を、とりあえず2冊買ってきて読み始めた。
こういう大河小説を読み通すには、気合と根気が必要。

北方謙三
『水滸伝 一 ―― 曙光の章』 集英社文庫 (2006/10/25) 388ページ ※解説:北上次郎

<北宋末、中国。砂塵をまいて、泥河をこえて、英雄たちが奔る! 原典を読み込み大胆に再構築、中国古典英雄譚に新たな生命を吹き込んだ、21世紀に蘇る決定版「水滸伝」いよいよ登場!> Amazonより

北方謙三: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat24379193/index.html


【了】

 

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2020年12月30日 (水)

【読】2020年に読んだ本

2020年に読んだ本。
なかば自分用のメモとして。
テキストファイルで読書記録を付けているので、そこからコピペしておこう。
この一年は、55冊しか読了できなかった。

なかでも印象深かった本を赤字に。
書影はamazonより。

●2019/12/29~1/3 熊倉正修(まさなが) 『日本のマクロ経済政策――未熟な民主政治の帰結』 岩波新書1780 (2019/6/20) 242ページ
●1/3~1/7 藻谷浩介 『デフレの正体――経済は「人口の波」で動く』 角川oneテーマ21 (2010/6/10) 270ページ
●1/7~1/8 平田オリザ・藻谷浩介 『経済成長なき幸福国家論――下り坂ニッポンの生き方』 毎日新聞出版 (2017/9/25) 187ページ 【東大和市立図書館】
●1/9~1/9 服部文祥 『息子と狩猟に』 新潮社 (2017/6/30) 173ページ 【東大和市立図書館】
●1/10~1/13 藻谷浩介 『藻谷浩介対談集 しなやかな日本列島のつくりかた』 新潮社 (2014/3/15) 223ページ
●1/24~1/30 山本太郎・雨宮処凛(取材・構成) 『僕にもできた!国会議員』 筑摩書房 (2019/4/10) 189ページ 【東大和市立図書館】
●1/30~1/30 角幡唯介(文)/山村浩二(絵) 『月刊たくさんのふしぎ419 極夜の探検』 福音館書店 (2020年2月号) 40ページ 【東大和市立図書館】
●1/31~2/2 郷原宏 『岸辺のない海 石原吉郎ノート』 未來社 (2019/11/11) 329ページ 【東大和市立図書館】
●2/2~2/3 木村草太・国谷裕子 『憲法という希望』 講談社現代新書 (2016/9/20) 221ページ 【東大和市立図書館】
●2/3~2/4 木村草太 『自衛隊と憲法 -これからの改憲論議のために-』 晶文社(犀の教室Liberal Arts Lab) (2018/5/10) 206ページ 【東大和市立図書館】
-10-
●2/5~2/9 小松由佳 『オリーブの丘へ続くシリアの小道で ふるさとを失った難民たちの日々』 河出書房新社 (2016/3/20) 127ページ 【東大和市立図書館】
●2/9~2/12 牧野伊三夫 『牧野伊三夫 イラストレーションの仕事と体験記 1987-2019 椰子の木とウィスキー、郷愁』 誠文堂新光社 (2019/12/28) 895ページ 【東大和市立図書館】
●1/14~2/12 岡村道雄 『縄文人からの伝言』 集英社新書0746D (2014/7/22) 197ページ
●2/13~2/17 夢枕獏・岡村道雄 『縄文探検隊の記録』 集英社インターナショナル新書032 (2018/12/12) 253ページ
●2/22~2/24 南陀楼綾繁 『一箱古本市の歩きかた』 光文社新書433 (2009/11/20) 316ページ 【東大和市立図書館】 ※のち購入Amazon
●2/18~2/26 リチャード・ローズ/古賀林 幸訳 『アメリカ農家の12ヵ月』 晶文社 (1993/7/30) 346ページ 【東大和市立図書館】除籍本
●2/27~3/8 根路銘国昭 『ウイルスで読み解く[人類史]』 徳間書店 (1995/2/28) 245ページ 【東大和市立図書館】
●3/8~3/10 小林照幸 『パンデミック 感染爆発から生き残るために』 新潮新書299 (2009/2/20) 189ページ 【東大和市立図書館】
●3/10~3/15 川越宗一 『熱源』 文藝春秋 (2019/8/30) 426ページ ※第162回直木賞受賞作
●3/17~3/24 馳星周 『不夜城』 角川文庫 (1999/4/25) 533ページ
-20-
●3/24~3/30 岩田健太郎 『「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門』 光文社新書725 (2014/11/20) 313ページ
●4/15~5/8 馳星周 『鎮魂歌(レクイエム) 不夜城Ⅱ』 角川文庫 (2000/10/25) 600ページ
●5/9~5/11 高野秀行・角幡唯介 『地図のない場所で眠りたい』 講談社 (2014/4/24) 293ページ 【再読】
●5/11~5/18 内澤旬子 『飼い喰い 三匹の豚とわたし』 岩波書店 (2012/2/22) 306ページ
●5/18~5/29 カミュ/宮崎嶺雄 訳 『ペスト』 新潮文庫 (1969/10/30-2020/5/15 93刷) 476ページ
●5/30~6/14 サンドラ・ヘンペル/関谷冬華 訳 『ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史』 日経ナショナルジオグラフィック社 (2020/3/16) 224ページ 【東大和市立図書館】
●6/16~6/18 姫田忠義 『忘れられた日本の文化 ―撮りつづけて三十年―』 岩波ブックレット193 (1991/4/19) 62ページ 【東大和市立図書館】
●7/25~7/25 萱野茂・文/石倉欣二・絵 『パヨカカムイ ユカラで村をすくったアイヌのはなし』 小峰書店 (2000/12/2) 【東大和市立図書館】
●7/8~7/9 木村友祐 『幼な子の聖戦』 集英社 (2020/1/30) 219ページ 【東大和市立図書館】
●7/9~7/13 高橋三千綱 『ありがとう肝硬変、よろしく糖尿病』 幻冬舎 (2016/1/30) 394ページ 【東大和市立図書館】
-30-
●7/13~7/14 島田雅彦 『スノードロップ』 新潮社 (2020/4/25) 196ページ 【東大和市立図書館】
●7/14~7/14 村上春樹 『猫を棄てる 父親について語るとき』 文藝春秋 (2020/4/25) 101ページ
●7/15~7/19 『冒険の森へ 傑作小説大全 6 追跡者の宴』 集英社 (2016/11/9) 563ページ 【東大和市立図書館】 五木寛之「裸の町」/生島治郎「男たちのブルース/他」
●7/19~7/22 内澤旬子 『捨てる女』 朝日文庫 (2017/4/30) 263ページ
●7/22~7/24 内澤旬子 『ストーカーとの七〇〇日戦争』 文藝春秋 (2019/5/25) 361ページ 【東大和市立図書館】
●7/26~7/27 松田哲夫/内澤旬子(イラスト) 『本に恋して』 新潮社 (2006/2/25) 203ページ 【東大和市立図書館】
 6/19~7/14 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 I-01 ジャック・ケルアック/青山南 訳 『オン・ザ・ロード』 河出書房新社 (2007/11/30) 445ページ 【東大和市立図書館】 中断~P.170
●7/26~8/1 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 I-01 ジャック・ケルアック/青山南 訳 『オン・ザ・ロード』 河出書房新社 (2007/11/30) 445ページ 【東大和市立図書館】 中断後P.171~
●8/2~8/3 池澤夏樹・池澤春奈 『ぜんぶ本の話』 毎日新聞出版 (2020/6/20) 223ページ 【東大和市立図書館】
●8/5~8/18 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 I-02 マリオ・バルガス=リョサ/田村さと子 訳 『楽園への道』 河出書房新社 (2008/1/20) 507ページ 【東大和市立図書館】
●7/25~/8/19~8/20 内澤旬子 『漂うままに島に着き』 朝日文庫 (2019/7/30) 296ページ
-40-
●8/20~8/22 高野秀行 『未来国家ブータン』 集英社文庫 (2016/6/30) 324ページ
●8/23~8/27 メイ・サートン/武田尚子 訳 『夢見つつ深く植えよ』 みすず書房 (1996/1/30) 247ページ 【東村山市立図書館】
●9/4~9/6 馳星周 『少年と犬』 文藝春秋 (2020/5/15) 308ページ 【東大和市立図書館】
●8/28~9/9 高野秀行 『謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>』 新潮社 (2016/4/25) 350ページ
●9/11~10/8 高野秀行 『幻のアフリカ納豆を追え! そして現れた<サピエンス納豆>』 新潮社 (2020/8/25) 366ページ
●10/8~10/11 小松由佳 『人間の土地へ』 集英社インターナショナル (2020/9/30) 251ページ
●10/11~10/12 服部文祥 『サバイバル家族』 中央公論新社 (2020/9/25) 242ページ 【東大和市立図書館】
●10/13~10/19 池澤夏樹 『ワカタケル』 日本経済新聞出版 (2020/9/18) 429ページ
●11/7~11/12 池澤夏樹 『科学する心』 集英社インターナショナル (2019/4/10) 261ページ 【東大和市立図書館】
●11/18~11/21 竹内洋岳 『下山の哲学』 太郎次郎社エディタス (2020/10/15) 254ページ 【東大和市立図書館】
-50-
●11/23~11/24 竹内洋岳 『登山の哲学 標高8000メートルを生き抜く』 NHK出版新書407 (2013/5/10) 205ページ 【東大和市立図書館】
●10/25~11/28 大塚ひかり 『愛とまぐはひの古事記』 ちくま文庫 (2011/10/10) 260ページ
●12/4~12/12 頭木弘樹 『食べることと出すこと』 医学書院 (2020/8/1) 316ページ 【東大和市立図書館】
●12/14~12/27 温又柔・木村友祐 『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』 明石書店 (2020/10/30) 331ページ 【東大和市立図書館】
●12/28~12/29 温又柔(おん・ゆうじゅう) 『来福の家』 集英社 (2011/1/10) 268ページ 【東村山市立図書館】

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2011年7月25日 (月)

【読】気になっていた本を

『千年震災』(都司嘉宣/ダイヤモンド社)を読みはじめてすぐ、内澤旬子さんの気になっていた本を思いだし、図書館から借りて読んでいる。
イラストも文章も味があって、私の好きな人だ。

『センセイの書斎』 ―イラストルポ「本」のある仕事場―
 内澤旬子 文・イラストレーション
 幻戯書房 2006年 163ページ 2200円(税別)
 河出書房新社(河出文庫) 2011年 240ページ 788円(税別)

https://amzn.to/3NsxOEi


文庫の装幀の方が楽しい。
私が借りたのは単行本(左)。
本日、読了。 

同時に何冊かの本を読むことに、なんとなく抵抗があったのだが、内澤さんのこんな言葉を読んで気が楽になった。
好きなように読めばいいのだ。

<本にはいろんな読み方がある。枕元に一冊だけ置いて、毎晩毎晩その本だけを繰り返して読んだっていいし、一度に五冊を同時進行で読んだっていい。そんなこと誰かに習う必要もない。> (内澤旬子 『センセイの書斎』)

もう一冊は、これから読むところ。

『身体のいいなり』 (からだのいいなり)
 内澤旬子
 朝日新聞出版 2010年 215ページ 1300円(税別)

https://amzn.to/3Y47uFb

内澤さんは、乳癌で「二度の部分切除を経て乳腺全摘出、そして乳房再建と手術を重ね」た経験をもつ。
(38歳でステージIの乳癌に罹患)
その体験記なのだが、いわゆる「闘病記」にはしたくなかったという。

以下、「はじめに」より。

<今年で43歳になった。この数年の身辺変化のようなものを書いてほしいと言われ、しばらく迷っていた。書くことがないのではない。この五年の間に私の身体(からだ)とそのまわりに起きたことはとても奇妙で、自分でもおもしろいと思う。……癌治療について書くのを避けることはできない。だが、いわゆる闘病記になってしまうことは避けたかった。>

<……癌に罹患し、治療をすることのすべてを不治の病と闘うと表現する人がとても多い。しかしそれはあくまでもステージIII以上に進行した状態の癌の治療に向き合う場合だろう。初期癌の治療で「闘う」と言われても、気恥ずかしく申し訳ない気持ちで一杯になる。>

<……現在にいたるまで、癌と闘っていると感じたことはほとんどない。……それなりに大変な思いはした。けれども手術のひとつひとつ自体は盲腸並みに簡単なものだったように思う。盲腸の手術を受けたことがないから本当のところはわからないのだが。ともかく世の中にはもっともっと苦しい、それこそ文字通りの「闘病生活」を送っている人がたくさんいる。それに比べたら私の癌なぞ……>

さらに、内澤さんの真骨頂は、次のように言ってのけるところにある。
 「人間なんてどうせ死ぬ」
だから、私はこの人が好きなのだ。

<それになにより顰蹙を買うことを承知で言わせていただくと、人間なんてどうせ死ぬし、ほっとけばいつか病気に罹る可能性の方が高い生き物なのに、なぜみんな致死性の病気のことになると深刻になり、治りたがり、感動したがり、その体験談を読みたがるのかが実のところ自分にはよくわからないのだ。そんな体験談なぞ癌になる前から読みたいと思ったこともない。>

それでもなお、このような体験談を書こうという気になったのは、
<癌治療そのものだけではなく、今現在の自分が癌以前の自分と比べて異常に元気になってしまった経緯もすべて書いてほしいと言われた>
からだという。
あとは、読んでのお楽しみだ。

内澤旬子さんのブログ
 内澤旬子 空礫絵日記
 http://kemonomici.exblog.jp/

私の好きな本は、下の二冊。
『世界屠畜紀行』(2007年/解放出版社)は文庫になったんだな(2011年5月/角川文庫)。
『東方見便録』(1998年/小学館)も文庫化されているが(2001年/文春文庫)、新本は在庫切れ。私は古本を手に入れた。

 

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2009年10月23日 (金)

【読】高野秀行さんの新刊

まったく偶然に、こんな本を書店でみつけた。
時間つぶしに立ち寄った、上野のTSUTAYAでのこと。
高野さんの新刊がでていたことも知らず、旅行コーナーの棚をなにげなく見ていたら目にはいったのだ。
こういうことって、あるんだな。

Takano_asia_uma_2『アジア未知動物紀行』
 ― ベトナム・奄美・アフガニスタン ―
 高野秀行 講談社
 2009/9/1発行 260ページ 1400円(税別)

https://amzn.to/3XIVQiX

書棚から抜きだし、手にとって、しゃれた装幀に感心。
案の定、内澤旬子さんのイラストだった。

高野さんお得意の、UMA(ユーマ=未確認不思議動物)ものである。
電車のなかで「あとがき」を斜め読みしていると、興味ぶかい話が書かれていた。
柳田國男の『遠野物語』――高野さんが書くものの雰囲気からすると、意外な人物だ。
読書家の高野さんのことだから、この名著を読んでいてとうぜんなのだが。

<この三つの旅で、途中から私の頭にこびりついて離れなかったのは、柳田國男『遠野物語』だった。>

なんだ、なんだ、と驚きながら続きを読む。

<『遠野物語』は民俗学的な記録ではない。遠野出身の一青年が自分の知っている話を柳田に語って聞かせたものだ。天狗や川童(かっぱ)、幽霊などの物の怪や怪異現象がふんだんに登場するが、これはみな昔から伝わる話でなく、柳田國男が生きていたのと同時代の話である。>

ふん、ふん、そのとおりだが……。

<私は最初に読んだとき、「現地に行けばいいのにな」と思った。現場第一主義で、一次情報しか信用しない私なら絶対にそうする。ところが柳田は動かなかった。ただ青年の語る山の人の話を簡潔にまとめた。そして序文に『願はくは之を語りて平地人を戦慄せしめよ』と書いた。/不思議な話を、不思議なままに読者の前に放り出したのである。>

このあたりが高野さんの真骨頂だと思うので、もう少し引用する。

<だが、柳田はその後、怪物や怪現象を民俗学的に研究するようになる。山の人の怖さを解体し、自分たち平地人の知識で理解しようとした。…(略)…どうやら、柳田國男は日本中の村々を武装解除して回り、二度と『遠野物語』の世界に帰ることはなかったようである。>

うーん。
鋭い「柳田批判」で、的を射ているし、私も同感だ。
続けて、高野さんは 「私は柳田國男と逆の道をたどっているような気がする」 と書いている。

高野さんが書くものの面白さは、徹底した 「現場主義」 というか、とにかく現地で体験してから考えるところにある。
読んでいて、わくわくするのだ。

楽しみな本ではある。
今日の収穫。

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2009年6月28日 (日)

【読】読書日誌 2009年上半期

6月も残すところあと二日。
今年は、一年間に100冊読もうと目標をたてた。
たんなる目安ではあるが、それぐらいのペースで読もうと思ったのだ。

今年も半分になるので、リストアップしておこうと思う。
自分のための記録である。

最後の49冊目は、現在進行中。

今年出会ったのは、高野秀行さんと、内澤旬子さん。
服部文祥さんという魅力的な人に出会うこともできた。
読みたい本はたくさんあるけれど、今の生活スタイルの中で読めるのはこれぐらいなんだろうな。

Hattori_survival_climberUchizawa_sekai_tochiku_kikou_2Takano_kaijuuki_3_2

 

 

 

 

 

『サバイバル登山家』
 服部文祥 みすず書房
 ※未読
『世界屠畜紀行』
 内澤旬子 解放出版社
『怪獣記』
 高野秀行 講談社

1月
宮部みゆき 『あやし』 角川文庫
山田順子 『なぜ、江戸の庶民は時間に正確だったのか?』 実業之日本社
水木しげる 『猫楠』 角川文庫
水木しげる 『水木しげるのラバウル戦記』 ちくま文庫
石川直樹 『いま生きているという冒険』 理論社
水木しげる 『コミック昭和史①』 講談社文庫
船戸与一 『満州国演義1』 新潮社
船戸与一 『満州国演義2』 新潮社

2月
船戸与一 『満州国演義3』 新潮社
船戸与一 『満州国演義4』 新潮社
上笙一郎(かみ・しょういちろう) 『満蒙開拓青少年義勇軍』 中公新書
船戸与一 『満州国演義5』 新潮社
平岡正明 『日本人は中国で何をしたか』 潮文庫
平岡正明 『石原莞爾試論』 白川書院

3月
朝日新聞山形支局 『聞き書き ある憲兵の記録』 朝日文庫
澤地久枝 『わたしが生きた昭和』 岩波現代文庫
澤地久枝 『もういとつの満州』 文藝春秋社
赤塚不二夫 『これでいいのだ 赤塚不二夫自叙伝』 文春文庫
野島博之 『謎とき 日本近現代史』 講談社現代新書
森史朗 『松本清張への召集令状』 文春新書
高野秀行 『ミャンマーの柳生一族』 集英社文庫
船戸与一 『河畔に標なく』 集英社(2006年)
高野秀行 『アヘン王国潜入記』 集英社文庫

4月
高野秀行 『世界のシワに夢を見ろ!』 小学館文庫
高野秀行 『ワセダ三畳青春期』 集英社文庫
高野秀行 『幻獣ムベンベを追え』 集英社文庫
美しい日本の常識を再発見する会編 『日本人は桜のことを何も知らない』 学研
盛口満 『わっ、ゴキブリだ!』 どうぶつ社(2005年)
植松黎 『毒草を食べてみた』 文春新書
エマニュエル・ドンガラ/高野秀行訳 『世界が生まれた朝に』 小学館
高野秀行 『メモリークエスト』 幻冬舎
蔵前仁一 『ホテルアジアの眠れない夜』 凱風社
高野秀行 『異国トーキョー漂流記』 集英社文庫
高野秀行 『怪しいシンドバッド』 集英社文庫

5月
高野秀行 『巨流アマゾンを遡れ!』 集英社文庫
高野秀行 『西南シルクロードは密林に消える』 講談社
高野秀行 『神に頼って走れ!』 集英社文庫
高野秀行 『怪魚ウモッカ格闘記』 集英社文庫
高野秀行 『辺境の旅はゾウにかぎる』 本の雑誌社
高橋秀実(たかはし・ひでみね) 『素晴らしきラジオ体操』 小学館文庫
斉藤政喜/内澤旬子(イラスト) 『東方見便録』 小学館(1998年)

6月
内澤旬子 『世界屠畜紀行』 解放出版社(2007年)
斉藤政喜/内澤旬子(イラスト) 『東京見便録』 小学館(2009年)
高野秀行 『怪獣記』 講談社(2007年)
服部文祥 『サバイバル!』 ちくま新書(2008年)
アルセーニエフ/長谷川四郎訳 『デルスウ・ウザーラ』 東洋文庫(1965年)
内澤旬子 『おやじがき』 にんげん出版(2008年)
平岡泰博 『虎山(こざん)へ』 集英社(2003年)
スティーヴン・ヘレロ 『ベア・アタックス I』 北海道大学図書刊行会(2000年)

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2009年6月19日 (金)

【読】おやじがき(内澤旬子)

一週間前から読んでいる 『デルスウ・ウザーラ』 が、なかなか手ごわい。
面白いのだが、動植物や鉱物の名前、地名(どれもカタカナ語)がたくさんでてきて、つまりは、情報量が多いわりにはイメージがわかない部分が多く、疲れる。
せめて、詳細な現地地図がついているといいのに、と思う。

それでも、後半にさしかかり、沿海州の探検行も佳境にはいってきたので、だんだん入り込めるようになってきた。
無事に読み終わったら、感想文を書こう。

さて、そんな厳しい読書生活の気分転換に、こんな軽~い本を読んだ。
20分もあれば読みおえてしまうような軽さがいい。

Uchizawa_oyajigaki『おやじがき』  内澤旬子 (絵と文)
  にんげん出版  2008/12/1発行
  82ページ  1300円(税別)

https://amzn.to/4h2swwH

https://amzn.to/4h33iyj



ちょっと割高感のある本だが、内澤さんの絵と文章がいい。
「絶滅危惧種」「中年男性圖鑑」とサブタイトルにあるように、巷に生息する(内澤さんが電車の中や街でみかけた)おやじたちの肖像である。

身につまされるところも多いけれど、腹をかかえて笑ってしまう。
そうそう、こういうおやじって、いるよな。
ほら、そこにも、ここにも。

<現代の人物絵師・内澤旬子が電車で、喫茶店で、路上で遭遇した哀しくも愛らしい「おやじ」の観察記録>
<すだれ、耳毛、肉だまり、大あくび……カレセン幻想を抱いている女子は、この本でリアルなおやじの姿を正視された方が良いでしょう/男は枯れるのではなく、煮詰まってゆく……濃厚なおやじ汁が余白から滴っています  辛酸なめ子(漫画家、コラムニスト)> (本書帯)

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2009年6月 7日 (日)

【読】雲取山の公衆便所

内澤旬子さんの 『世界屠畜紀行』 (解放出版社 2007年)を読みおえて、斉藤政喜・内澤旬子コンビによる 『東方見便録』 の続編、『東京見便録』 (文藝春秋 2009年) を読んでいる。

Saitoh_tokyo_kenbenroku『東京見便録』
 斉藤政喜(文)・内澤旬子(イラスト)
 文藝春秋 2009/3/15発行
 174ページ 1429円(税別)

https://amzn.to/3zXbpvs

前作 『東方見便録』 ほどのワイルドさはないが、身近な東京都内のトイレ事情が興味ぶかい。
たとえば、二子玉川駅から徒歩20分の場所にある「岡本公園民家園」の古民家の厠(かわや)など、行ってみたくなるほど魅力的だ。

まだ読みはじめたばかりなのだが、第二章「現役ですッ」に、雲取山山頂の公衆便所が紹介されていて、懐かしい。

東京都の最高峰 雲取山(くもとりやま・2017m)の山頂には、立派な避難小屋が建っていて、その横に公衆便所がある。
私の記憶にあるのは古いときのものらしく、避難小屋の改築後に公衆便所も改築されたのかもしれない。
展望のいい場所である。
水場こそないが(北側の雲取山荘の水場まで下って汲んでくる)、山頂の立派な避難小屋には私も泊まったことがある。

 ※当時の避難小屋の写真がどこかにあるはずだが、
  探しだすことはむずかしく(整理が悪いので)あきらめた。
  私のWebサイト(休眠状態だが)に、雲取山について書いたことがある。

  晴れときどき曇りのち温泉 > 山岳展望写真館
   http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/panorama.html
   http://yamaoji.web.fc2.com/panorama.html


この本、例によって、内澤さんのイラストが楽しい。

雲取山、また登ってみたいなぁ……。

Saitoh_tokyo_kenbenroku_p45

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2009年5月31日 (日)

【読】「屠畜」ということ

内澤旬子さんがイラストを描いている 『東方見便録』 (斉藤政喜著/小学館)は、とても面白かった。
さきほど読了。

続いて、内澤さんじしんの文章とイラストによる、『世界屠畜紀行』 (解放出版社 2007年)にとりかかる。

Uchizawa_sekai_tochiku_kikou『世界屠畜紀行』 内澤旬子
 解放出版社 2007/2/10発行
 367ページ 2200円(税別)

https://amzn.to/3YptMCI

https://amzn.to/3Y4Z7cG



「屠畜」 とは耳慣れない言葉だが、「屠殺」 を使わなかった理由を内澤さんはこう書いている(まえがき)。

<生きた動物を肉にするには、当然殺すという工程が含まれるのだけど、殺すということばにつきまとうネガティブなイメージが好きでなかったことと、…(略)…なによりも殺すところは工程のほんのはじめの一部分でしかない。そこからさまざまな過程があって、やっと肉となる。そう、ただ殺しただけでは肉にならないのだということを、わかってもらいたくて……>

この 「屠畜」 という言葉の由来は、「案外古く、明治期の専門書にはすでに登場している」 のだそうで、これを機会に 「屠畜」 という言葉が広まればいいな、と内澤さんは思っているという。

彼女がなぜこういう紀行を思いたったのか。
それは、モンゴル、中部ゴビの大草原に点在するゲル(遊牧民のテント)に滞在していたとき、ゲルの脇で夕食のもてなしのために、女性が数人がかりで羊の内臓を洗っていたのを見て、衝撃を受けたことからだという。

<血で赤く染まった鍋に浮かぶ長い腸を見てぐわんと衝撃を受けた。すごい! これをこれから食べるんだ。そうだよな。肉って血が滴るものなんだよな。グロテスクだとか、羊がかわいそうだとか、そんなところまでまったく気が回らなかった。>

この内澤さんという若い女性が(1967年生まれ)、斉藤政喜さん言うところの 「タフな女性」 だと私も思うのは、次のような部分だ。

<なによりもその辺を走っている羊が、鍋にちゃぷちゃぷ浮かぶ内臓や肉になるまでの過程を見損なってしまったことが悔しくてたまらない。どうやるのかな、羊の中身ってどうなってんのかな。肉ってどうついてんのかな。頭の中はもうそれだけでいっぱい。>

そして、いつも肉を食べているのに、これまでは 「肉になるまで」 のことをまるで考えたことがなかったのは、なぜなんだろう、と考える。

<日本の屠畜についての本はほとんどなかった。肉になるまでの過程について、まるでなにも想像してほしくないかのようだった。>

ここでひとつ、屠畜に携わる人々への 「差別」 という問題がある。
これについては、次のように書いている。すごい。

<このような状況は、日本でこの仕事にかかわる人々がずっと昔から差別を受けてきたことと、深く関係してるんだということはわかっていた。差別発言や嫌がらせを恐れる人が多いため、作業中の顔が映ったり写真や映像を公に出すことが非常にむずかしいのだということも。>

<けれども、日本人が肉をおおっぴらに食べられるようになって、もう150年も経ってるんだもの。いい加減、忌まわしいだの穢らわしいだの思う人も減って、私のようにどうやって肉を捌いているのか、単純に知りたいと思う人も、それなりに増えてるんじゃないだろうか。>

<第一この忌まわしいだの穢らわしいだのという、食べものに似つかわしくないくらい感情って、日本以外の国や地域の人たちも持ってるものなんだろうか。もっとあっけらかんとやっている国もたくさんあるはず。彼らと私たちではなにがどう違うんだろう。>

ということで、内澤さんの 「世界屠畜紀行」 につきあってみようと思う。
私も、日頃じぶんが口にしている畜肉が、どうやって私のもとまで来るのか知りたいという欲求を強く持っていた。
屠畜をタブー視したり、考えようとしない(見ないふりをする、見せない)この国の人々(私もその一員だが)のありようにも、強い不満があった。

この人は、あっけらかんとしていて、でも、芯の強い、精神的にタフな人だと思うので、なかなか楽しみなのだ。

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