カテゴリー「岡崎武志」の47件の記事

2026年6月 1日 (月)

【読】2026年5月に読んだ本(読書メーター)

5月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4953
ナイス数:161

藪枯らし純次 (徳間文庫)藪枯らし純次 (徳間文庫)感想
船戸与一後期(2008年)の傑作。伝奇ミステリーの色が濃厚。再読のはずだが、すっかり内容を忘れていて、最後まで夢中になって読んだ。この作品は横溝正史の世界を連想させるが、そこは船戸さん。戊辰戦争、郷里の山口(萩藩)の歴史的事件や今に続く怨念をからませるところなど、この作品と同時期(2007年頃)に執筆された『満州国演義』の導入部や『新・雨月 戊辰戦役朧夜話』(2010年)を思い起こさせる。やはり国内(五島列島)を舞台にした作品『龍神町龍神十三番地』(1999年)があるが、それよりもずっとよく出来ている。
読了日:05月02日 著者:船戸 与一

夜来香海峡 (講談社文庫 ふ 30-16)夜来香海峡 (講談社文庫 ふ 30-16)感想
これもたぶん再読。2009年、大作『満州国演義』執筆中に取材し書かれたものだと、巻末の解説(井家上隆幸)で知った。この時期の船戸さんの傑作だと思う。『流沙の塔』『緋色の時代』で描かれた世界情勢と重なる世界。井家上さんの解説では、この時期の船戸ワールドの魅力が的確に指摘されている。<これほどまでにおもしろくて、現代史と世界と真っ向から格闘している小説はまれである>と。ただ一点、主人公が尊敬する老人が、なぜあれほどまで死に急いだのか、説得力に欠ける気が。イタリア車マセラッティを偏愛するヤクザの兄貴が魅力的。
読了日:05月04日 著者:船戸 与一

ダークネスダークネス感想
ひさしぶりの桐野作品。図書館予約待ち行列に並び、発売後10か月、ようやく順番がきた。一気に読了。「村野ミロ」シリーズの本当の完結編のはずだが、最後のクライマックス後、ミロがどうなるのかが気になる。その意味では消化不良。ミロシリーズ第一作(タイトルは忘れたが)からすべて読んでいたので、この作品でのミロの背景を何とか思い出した。シリーズを読んでいないと、ちと厳しいかも。ハルオとミロを取り巻く新しい(前作から20年後の)人間関係が波乱に満ちていて、最後までどうなるのか期待を持たせる。桐野夏生の筆力に脱帽。
読了日:05月06日 著者:桐野 夏生

朝日のようにさわやかに (新潮文庫)朝日のようにさわやかに (新潮文庫)感想
タイトルに惹かれて読んでみた。名前だけは見知っていたが、はじめて読む作家。収録作のタイトル「朝日のようにさわやかに」「あなたと夜と音楽と」は共にジャズのスタンダードナンバーで期待していたが、ジャズ小説ではなかった。さまざまなテイストの短編とショートショート14編。面白いものもあり、そうでもないものも。SF風の「冷凍みかん」はよかった。この多作の作家、長編が多いようだが、この短編集に限っての印象では、村上春樹の短編を彷彿とさせた(個人的な印象)。直木賞受賞作と受賞後第一作ぐらいは、いつか読んでみたい気も。
読了日:05月08日 著者:恩田 陸

八日目の蝉 (中公文庫 か 61-3)八日目の蝉 (中公文庫 か 61-3)感想
ずーっと読みたいと思っていたこの作品。映画化された人気作だが、内容についての予備知識なしで初読。古本で手に入れた中公文庫の解説が池澤夏樹さっだのは拾い物(いかにも池澤さんらしい優れた解説)。<心を震わせるラストまでページを繰る手が止まらない!>(カバー帯の惹句)が大げさでなく、ぐいぐい引き込まれながら読了。<最後の海の場面の抑制された美しさまで、読者は波瀾のストーリーを先を追って読み続けるだろう。>(巻末解説:池澤夏樹) タイトル『八日目の蝉』に込められた寓意が胸に染みる。さすが角田さん。手練れだ。
読了日:05月09日 著者:角田 光代

世界は終わりそうにない (中公文庫 か 61-5)世界は終わりそうにない (中公文庫 か 61-5)感想
船戸与一さんとの対談が収められているのを見て購入。全部読んでみた。対談タイトルは「旅とボクシングとハードボイルド」(週刊ポスト2014.1.17号掲載)。映画化された『八日目の蝉』の成島出監督との対談も興味深い。小説が映画化されても観ることが少ないのだけれど(たいていがっかりするので)、この映画は観てみようと思い、ネットでレンタルして視聴。角田さんは、映画には映画の良さがあることをよくわかっている。この雑文集(?)には、角田さんが他人の著作に寄せた書評や解説文、吉本ばなな、三浦しをんらとの対談も収録。
読了日:05月12日 著者:角田 光代

新・雨月 上 ~戊辰戦役朧夜話~ (徳間文庫)新・雨月 上 ~戊辰戦役朧夜話~ (徳間文庫)感想
ずっと以前、単行本で読んだものを文庫(3分冊)で再読中。戊辰戦役での複雑怪奇な動き。主要登場人物(架空の人物と思われる)以外の実在の人物たちの名前が多くて覚えられず、ストーリー展開になかなか付いていけないが、面白い。大作『満州国演義』執筆中の2010年に単行本刊行。『満州国演義』の冒頭エピソードに繋がる、会津での西軍の狼藉がこれから展開されるのか? 船戸与一”落ち穂拾い”も、この作品で区切りをつけたい。『蝦夷地別件』と『満州国演義』は何度も読んでいるので、これでひと通りの読み直しが終わるはず。
読了日:05月17日 著者:船戸 与一

新・雨月 中 ~戊辰戦役朧夜話~ (徳間文庫)新・雨月 中 ~戊辰戦役朧夜話~ (徳間文庫)感想
虚実ないまぜの船戸与一らしい幕末時代小説。山県狂介(有朋)、榎本釜次郎(武揚)、西郷吉之助(隆盛)、板垣退助、土方歳三、大村益次郎、木戸孝允といった、よく知られた幕末~明治の人物が実名で登場。キーマンとなる長州の間諜・物部春介とその連れのモモ、長岡の元博徒・布袋の寅蔵らが、じつに生き生きしている。が、登場人物が多すぎて、あいかわらず混乱しながら読んできた。いよいよ下巻。船戸与一が独自の史観で会津戦争の終焉をどう描くのか、楽しみではある。
読了日:05月20日 著者:船戸 与一

新・雨月 下 ~戊辰戦役朧夜話~ (徳間文庫)新・雨月 下 ~戊辰戦役朧夜話~ (徳間文庫)感想
下巻にはいって戊辰戦争終焉に向けての西軍・東軍の戦いの構図がようやく見えてきた。第七章、架空の登場人物・物部春介の口を借りて、船戸さんの戊辰戦争感が語られるあたり、興味深い。終章でこの戦争の主要人物たち(実在)のその後が詳しく述べられているのも勉強になる。解説(前田哲男)で船戸さんの”叛史史観”を展開されているのも、船戸ファンにはたまらない。これまで半年以上をかけて続けてきた”船戸作品落ち穂拾い”も、これが最後。あとは、豊浦志朗名義のいくつかのルポルタージュを読んでみたい。
読了日:05月23日 著者:船戸 与一

なぜ、地形と地理がわかると幕末史がこんなに面白くなるのか (歴史新書)なぜ、地形と地理がわかると幕末史がこんなに面白くなるのか (歴史新書)感想
船戸与一『新・雨月 戊辰戦役朧夜話』を読み終えた後、戊辰戦争当時の複雑な動きを知りたくて図書館から借りてきた。まさに激動の時代。今でも名前がよく知られている幕末・明治の人物たちの行動が、少しはわかった気がする。気になったのは、明治以降の呼称のはずの「藩」「幕府」があたりまえのようの使われていること(他の書物でも一般的に使われてはいるのだが、コメントがあって然るべきかと)。このことは、別の本で調べて確かめてみたい。
読了日:05月26日 著者:


涙がでるほど心が震える すばらしいクラシック音楽涙がでるほど心が震える すばらしいクラシック音楽感想
ネットで知り、気になっていた本。図書館から借りて読んでみた。バッハからモーツァルト、ベートーベン、ブラームスら有名な10人のクラシック音楽の作曲家がとりあげられていて、なかなか面白かった。なかでも上にあげた4人の章が私の興味を引いた。たまにはこういう本もいい。
読了日:05月28日 著者:車田和寿

([か]1-1)古本道場 (ポプラ文庫 か 1-1)([か]1-1)古本道場 (ポプラ文庫 か 1-1)感想
単行本を持っていたはずなのだが、探しても見当たらなかった。読んだのか読まなかったのか、たぶん処分してしまったらしい。単行本、文庫版ともに惜しくも絶版。文庫の古本をネット購入。じつにさわやかな読後感。この師匠(岡崎さん)にして、この弟子(角田さん)。岡崎さんはもとより、角田さんの本への愛情が伝わってくる。国外の古本屋も探ってきた角田さんの、本への思いが胸を打つP.230の文章「本は、人という生きものに絶対的に近しい。……」が、いいなあ。文庫ならではの「文庫版あとがき」と石田千さんによる解説も、また、いい。
読了日:05月29日 著者:角田 光代,岡崎 武志

読書メーター

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2025年12月30日 (火)

【雑】2025年を振り返る

今年2025年も、残すところあと1日。
昨年はさぼってしまったのだが、1年の振り返りをしてみたい。
おもに、音楽ライブやトークイベントへの参加記録。
手帳の記録が頼りだ。

2025年1月

■1月7日(火) 武蔵野プレイス 「地球永住計画」
 服部文祥さんと角幡唯介さん トークイベント

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■1月17日(金) 千歳烏山 「TUBO」
 MOTEL(須藤もん&対馬照)他 ライブ

■1月18日(土) 狛江 「泉の森会館」
 落語会(高山正樹さん主催)
 「狛江寄席」

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2025年2月

■2月9日(土) 犬山 「珈琲ふう」
 ニシカワ meets フォーク ライブ

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■2月13日(水) 新宿 「シアタートップス」
 劇団椿組公演
「キネマの大地 ~さよならなんて 僕は言わない~」

■2月16日(日) 四ツ谷 「Socket」
 小松由佳さん 報告会(トークイベント)

■2月27日(木) 武蔵野プレイス 「地球永住計画」
 小松由佳さん トークイベント

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2025年3月

■3月20日(木)~23日(日)
 小平図書館友の会 チャリティ古本市

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■3月27日(木)
 自動車免許 高齢者講習受講

■3月29日(土) 千歳烏山 「TUBO」
 西川郷子・よねやまたかこ ライブ

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2025年4月

■4月4日(金) 祐天寺 「FJ's」
 白崎映美(上風 しゃんぷう) ライブ
 白崎映美・西川郷子・猪野陽子

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■4月19日(土) 五反田
 中学時代の同級生2名に会う

■4月27日(日) 元住吉 「キルクス」
 ニシカワ meets フォーク ライブ

2025年5月

■5月16日(金) 武蔵野プレイス 「地球永住計画」
 小松由佳さん他2名 トークイベント

■5月31日(土) 国分寺 「giee」
 MOTEL & スーマー ライブ

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2025年6月

■6月7日(土) 小平市中央図書館 視聴覚室
 小平図書館友の会主催講演会 「宇宙の天気とその周辺」
 情報通信研究機構(NICT) 齊藤慎司さん

■6月8日(日) 目白 「自由学園 明日館」
 上風(しゃんぷう) ライブ
 白崎映美・西川郷子・猪野陽子

■6月23日(月)~25日(水)
 検査入院

2025年7月

■7月18日(金) 柏 「Studio WUU」
 上風(しゃんぷう) ライブ
 白崎映美・西川郷子・猪野陽子
 ゲスト:渡野辺マント

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2025年9月

■9月1日(月)~13日(土)
 入院・手術

■9月26日(金)~30日(火) 北海道(小樽)旅行

■9月28日(日) 小樽 「GOLD STONE」
 山崎ハコさん ライブ
 ゲスト」原田喧太さん

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2025年11月

■11月15日(土) 高円寺 「JIROKICHI」
 上風 ライブ

2025年12月

■12月6日(土) 西新宿 「OM SYSTEM GALERRY」
 宇井眞紀子さん 写真展 (ギャラリートーク)

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■12月7日(日) 高円寺 「稲生座」
 MOTEL他 ライブ

■12月8日(月) 武蔵野プレイス 「地球永住計画」
 吉田敏浩さん トークイベント

■12月20日(土) 早稲田大学 「ワセダギャラリー」
 小松由佳さん 写真展
 トークイベント (ゲスト:安田純平さん)

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■12月21日(日) 鷹の台 「アドバルーン商会」
 岡崎武志さん トークイベント

■12月25日(木) 高円寺 「JIROKICHI」
 木村充揮さん ライブ
 ゲスト:山崎ハコさん

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2024年12月19日 (木)

【雑】noteを試してみる

このブログ(ココログ)を使い始めて、ずいぶんたつ。
2005年9月に始めたので、かれこれ20年。

パソコンの相談を受ける仕事(アルバイト的な不定期の仕事だが)の関係から、各種のブログサービスを試してみたことも。

最近、noteという、今流行のブログを、試しに使ってみている。
まだまだ工夫が必要で、試行錯誤中。
(下のリンク)

https://note.com/iriyamahiro

noteはブログ(Web log)の本来の機能だけの、シンプルなサービス。
カテゴリー分けができないところが、私には不満だが、少し書いてみようと思っている。

このnoteで、私が敬愛する書評家・ライターの岡崎武志さんが、書評を書き続けている。
(下のリンク)

daily-sumus note|note
https://note.com/daily_sumus

※これは、岡崎さんのnoteではなかった。私のかんちがい。 (2024/12/28)

岡崎さんのブログは、ブログ(note)のお手本のような内容だ。

※岡崎武志さんのブログは、別にある。 (2024/12/28)

岡崎武志的LIFE オカタケな日々|春陽堂書店
https://www.shunyodo.co.jp/blog/tag/%e3%82%aa%e3%82%ab%e3%82%bf%e3%82%b1%e3%81%aa%e6%97%a5%e3%80%85/

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2024年10月 4日 (金)

【読】痕跡本

面白い本を読んだ。
読んだ本の感想を「読書メーター」というサイト

https://bookmeter.com/
https://bookmeter.com/books/9723303
に書いているが、文字数制限(255文字まで)があるので、ここにもう少し書いておこう。

古沢 和宏 『痕跡本の世界 古本に残された不思議な何か』
ちくま文庫 ふ 49-1 2015/6/10 269ページ
https://amzn.to/3TXbBBH

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『痕跡本の世界』古沢 和宏 | 筑摩書房
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480432803/

ちくま文庫オリジナル(一部、Webマガジン連載)。
巻末に、あの岡崎武志さんの推薦文があるのも、私にはうれしい。

著者は、犬山で古書店を営む、まだ若い人 (1979年生まれ)。

「痕跡本」とは、前所有者による書き込みなどの痕跡が残された本(古本)。
「痕跡本」 と呼ぶことは知らなかったが、よくお目にかかるもの。

この本では、書き込みばかりか、手紙や写真、さらには、少年刑務所の「閲覧票」(刑務所で本を個人所持する際に貼られる票)といった、とんでもない痕跡や、前所有者によって「改造」された本、やたらフセンが貼られたままの本、…等々、興味ぶかい実例が写真入りで紹介されている。

なによりも面白かったのは、著者が、それらの痕跡から妄想するストーリー。いやあ、まいりました。

”古本ライター”の岡崎武志さん
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat23469761/index.html
も、同じように痕跡本を紹介しているのを読んだことがあるが、いかにも古本愛あふれる内容だ。
書き込みのある古本、ふつうは敬遠されるものだが、そんな痕跡を楽しむのも古本ならでは、なのかもしれない。
古本の世界は奥が深い。

余談だが、私も、図書館本でひどい書き込みを見たことがある。
村上春樹のエッセイ本だったと思うが、あちこちに著者(村上氏)への悪口が書かれてあった。
そんなに村上春樹がキライなら、読まなきゃいいのに……。
それでも書き込みしたくなる心理は、自己主張という形の他者へのコミュニケーションなのか?

この本の著者も、図書館本への書き込みは「最古のSNS」、今ならツイッターにあるような、不特定多数への発信(自己顕示)ではないか、と喝破している。もちろん、許される行為ではないのだが。

巻末の「読んでない本大賞」の話も面白かったな。
買ったまま読んでいない(読めない)本にも、それぞれの理由があるのだ。
わが身に引き比べて、そんなことも思った。

 

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2024年3月 1日 (金)

【読】2024年2月に読んだ本(読書メーター)

2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3388
ナイス数:160

古本大全 (ちくま文庫 お-34-11)古本大全 (ちくま文庫 お-34-11)感想
時間つぶしに立ち寄った書店で発見。私が好きなオカタケさんの新刊。これは買わずにいられない。同じちくま文庫の『古本でお散歩』『古本極楽ガイド』『古本生活読本』『古本病のかかり方』(いずれも、現在、品切れ)掲載の文章を集めて再構成し、さらに二章を加えて、これぞ古本尽くしの一冊。新書にしては分厚く425ページある。岡崎さんの軽妙な語り口で、古本好きにはたまらない。カヴァー写真は、岡崎さんのご自宅の地下書庫で本を開く著者。話には聞いていたが、どこかの古本屋かと思うほどの本の量。
読了日:02月07日 著者:岡崎 武志

短篇コレクションI (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)短篇コレクションI (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)感想
岡崎武志さんの『古本大全』にブローティガンが紹介されており、読んだことのなかったこの作家の作品を読んでみようと探してぶつかった本。目取真俊「面影と連れて」だけは既読作品。パレスチナ出身の作家ガッサーン・カナファーニーの作品「ラムレノ証言」は、今のパレスチナ/ガザの事態を彷彿させる。村上春樹訳のレイモンド・カーヴァー作品は、さすが。金達寿「朴達の裁判」(短編というには、やや長いが)が、いい。この一冊で、世界中には豊饒な小説の世界があることを知った。さすが、目利きの池澤夏樹さんらしい選書。
読了日:02月12日 著者:コルタサル他

隆明だもの隆明だもの感想
書名『隆明だもの』が秀逸。この書名に魅かれて読んでみたようなもの。長女・ハルノ宵子さんが、晶文社刊「吉本隆明全集」の月報に2014年3月から2023年5月まで連載した短い文章が、じつに味わい深い。一緒に暮した家族ならではの吉本隆明観は、あんがい本質をついているかも。「うちの家族は全員”スピリチュアル”な人々だった。…論理とスピリチュアルは、決して相反するものではない。まずインスピレーションありきで、そこに経験や修練によって得た知識の強固な裏打ちがあってこそ、父はあそこまでの仕事ができたのだと思っている。」
読了日:02月15日 著者:ハルノ宵子

人新世の「資本論」 (集英社新書)人新世の「資本論」 (集英社新書)感想
評判になったこの本を、なんとか読了。カバー裏に並んだ著名人たちの推薦コメントがスゴイ。第6章までは、外国の(カタカナの)学者の名前が頻出するのが鬱陶しく、途中で投げ出しそうになったが、著者の言いたいことは伝わってきた。最後のふたつの章(第7章、8章)になって、ようやく「脱成長」「脱資本主義」を目指す具体的な動きが紹介されていて、なにやら希望を感じた。岸本聡子という人を知ったのも収穫。また、手元にある本書著者の「100分で名著 カール・マルクス 資本論」や、吉本隆明「カール・マルクス」も読んでみようと思う。
読了日:02月15日 著者:斎藤 幸平

ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-11 ディック傑作集 3)ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-11 ディック傑作集 3)感想
SFファンではないが、池澤夏樹個人編集の世界文学全集(短編集)に「小さな黒い箱」が収録されていたので、この作家の短編集を読んでみた。1950~60年代の作品は、さすがに時代を感じさせる。惑星への移住は、いかにもSF的だが、小道具が今からみるとチャチい。テープとか紙のカードとか、今では過去の遺物になりかけているのだが、当時は、それに代わるものが想像できなかったのだろう。ただし、作者の発想は、さすが。不気味な印象が残る作品群。
読了日:02月19日 著者:フィリップ・K. ディック

北海道犬旅サバイバル北海道犬旅サバイバル感想
大好きな服部文祥さんの最新刊。50歳を迎え、これが「サバイバル登山」の集大成、あるいは引退セレモニー(体力的な限界から)と考えて敢行した北海道縦断の徒歩・犬旅。免許証も現金も持たず、鹿を狩りながら野宿で宗谷岬から襟裳岬まで歩き通す、二か月に及ぶ痛快な旅の記録。出発早々、コンパスを無くしたり(その後、出会った登山者から借りて事なきを得る)、唯一の筆記具のボールペンを無くしたりと(すぐに見つかった)、ハラハラさせる。最後に、通りかかったオッサンから数千円のカンパ(選別)をもらって何を買うか悩む姿が微笑ましい。
読了日:02月19日 著者:服部文祥

狩猟サバイバル狩猟サバイバル感想
著者40歳の頃の作品。どうやら読まないまま、本棚に眠っていたようだ。サバイバル登山から狩猟サバイバル登山へと、一歩を踏み出した頃の体験が、上質な文章で綴られている。後に狩猟犬として著者と行動を共にする愛犬ナツは、まだいない。主に鹿を鉄砲で撃つ狩猟を学び(小菅村の猟友会で猟を教わる)、従来の”サバイバル登山”に取り入れて、南アルプスの間ノ岳の冬季登頂を実現。殺生への想い、煩悶は、当然ありながらも、著者の生命観といったものが伝わってくる。
読了日:02月22日 著者:服部 文祥

ツンドラ・サバイバルツンドラ・サバイバル感想
服部文祥さんの本のなかでも、バツグンに面白い一冊だった。半分は国内の単独”サバイバル登山”。詳細なルート地図によってイメージがつかみやすい。大菩薩山嶺と南アルプスが、私にも多少の土地勘があるので身近に感じられた。転落事故もショッキングだ。後半は、テレビ取材のための”ツンドラ・サバイバル”。巨大な隕石湖に生息する新種の魚を釣る魅力に抗しきれず、テレビ・クルーとロシア人の見張り役同行、ヘリや無限軌道車を使う旅を敢行。偶然出会った現地チュクト族のミーシャという魅力的な猟師との共感が、ひしひしと伝わってくる。
読了日:02月25日 著者:服部 文祥

死刑すべからく廃すべし: 114人の死刑囚の記録を残した明治の教誨師・田中一雄死刑すべからく廃すべし: 114人の死刑囚の記録を残した明治の教誨師・田中一雄感想
新聞書評で知り、読んでみた。明治から大正期にかけて「教誨師」として活躍し、114人の死刑囚の記録を残した田中一雄という人物を執拗に追ったノンフィクション。謎に包まれた田中一雄の生涯にも興味をひかれたが、1910(明治43)年の大逆事件で、いわばでっち上げの罪で死刑宣告された24人(うち、幸徳秋水、菅野須賀子を含む12人が死刑執行、残り12人は恩赦により死刑を免れた)話は、興味深かった。死刑制度の是非は、私にはなんとも言えない(身内が殺されたら私は復讐したいと思うだろうから)。それでも考えさせられた。
読了日:02月26日 著者:田中 伸尚

教誨師 (講談社文庫)教誨師 (講談社文庫)感想
50年もの間、死刑執行に立ち会い続けた教誨師(浄土真宗僧侶)への聞き取りが(本人の死後に公開という約束で)みごとにまとめられている。教誨師・渡邊普相師は少年期に広島で被爆。その体験が教誨師という仕事に向かわせたようだ。たくさんの死刑囚との拘置所での面会、絞首刑執行への立ち会い時の生々しい様子は胸に迫る。死刑執行に携わる刑務官の苦悩も知った(かつては一人の刑務官が操作するレバーで行っていた)。渡邊氏の「死刑は人殺し」という言葉が重い。週刊誌記者時代の平岡正明氏の名や知人の名が出ていて驚いた。教誨≠教戒。
読了日:02月29日 著者:堀川 惠子

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2023年12月31日 (日)

【読】2023年総集編(イベント編)

2023年の大晦日。

今年、参加したり関わったイベントを記録しておこう。
適当なカテゴリがないので、【雑】きまぐれ日誌、としておく。

◆3月11日
高橋美香さん トークイベント
「ママとマハとミカ ~ 『パレスチナに生きるふたり ママとマハ』 出版記念 ~
 於:狛江 「M.A.P.」

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https://amzn.to/3Sb4nK9

◆4月8日
岡崎武志さん トークイベント
於:荻窪 「本で旅するVia」

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https://via-ogikubo.com/

◆6月18日
牧野伊三夫さん 講演会
於:小平市中央図書館視聴覚室
主催:小平図書館友の会

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◆8月3日
「地球永住計画」 小松由佳さん トークイベント
於:武蔵境 「武蔵野プレイス」

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◆10月29日
小松由佳さん 講演会
於:小平市中央図書館視聴覚室
主催:小平図書館友の会

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今年は、所属している小平図書館友の会主催の講演会が2回あった。
そのどちらにも関わっていた。
とくに、小松由佳さんは、私が講演依頼をして、段取りをとったもの。
盛況で、よかった。

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2023年4月 1日 (土)

【読】2023年3月に読んだ本(読書メーター)

2023年3月は、北方謙三『楊令伝』(『水滸伝』の続編)を読み続けている。
あいまに、岡崎武志さんの本を3冊。

3月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3301
ナイス数:108

楊令伝 1 玄旗の章 (集英社文庫)楊令伝 1 玄旗の章 (集英社文庫)感想
北方『水滸伝』に続けて読み始めた。梁山泊の生き残りたち、楊令、梁山泊二世たちが、あらたな物語を展開していく予感。子午山の王進のもとに、あらたな梁山泊二世が預けられる。北の遼・金では”幻王”の正体が巻末で明かされ、次巻以降につながる。この先が楽しみだ。この巻の解説は宮部みゆき。
読了日:03月02日 著者:北方 謙三

楊令伝 2 辺烽の章 (集英社文庫)楊令伝 2 辺烽の章 (集英社文庫)感想
楊令が梁山泊に復帰。岳飛(実在の人物だと知った)という少年がこの巻で登場。なるほど、彼が後続の『岳飛伝』の主人公になるのか。この巻の解説は北上次郎(見黒孝二、つい先日、惜しくも亡くなった)。その解説によれば、『楊令伝』第九巻で大転換があるという。この先も楽しみな大作ではある。
読了日:03月07日 著者:北方 謙三

楊令伝 3 盤紆の章 (集英社文庫)楊令伝 3 盤紆の章 (集英社文庫)感想
この巻で物語は大きく動き始める。楊令が梁山泊の頭領として北から復帰。金と遼の戦い。江南では方臘というとてつもない宗教指導者が大きな叛乱を起こし、その懐に趙仁を名乗って潜入している呉用の運命や如何。まだまだ先は長い。
読了日:03月13日 著者:北方 謙三

楊令伝 4 雷霆の章 (集英社文庫)楊令伝 4 雷霆の章 (集英社文庫)感想
梁山泊二世たちの活躍が目立つ。楊令を筆頭とする、子午山の王進の許で鍛えあげられた若者たち。なかでも花飛麟が頼もしい将校に成長。この巻の終盤、子午山で修行した楊令、史進、鮑旭、馬麟、花飛麟、楊平の六人が集い、王母(王進の母)の死を焚火を囲んで悼むシーンにはジーンときた。あたらしい梁山泊の周辺で、にわかに戦の匂いが。次巻が楽しみだが、ここらで毛色のちがう別の本も読んでみようか、というところ。
読了日:03月19日 著者:北方 謙三

楊令伝 5 猩紅の章 (集英社文庫)楊令伝 5 猩紅の章 (集英社文庫)感想
江南での長い長い方臘の乱が、ようやく童貫軍によって鎮圧された。気分の悪くなりそうな宗教叛乱の鎮圧。信徒たちの「度人」という行為が不気味。趙仁がようやく呉用に戻って梁山泊に復帰(というか半ば拉致された格好)。北では金の阿骨打が死亡。青蓮寺の李富と聞煥章の競り合いも興味津々。全15巻のこの先の展開がまったく予測できない。まだ5巻目。道のりは遠い、という感じ。
読了日:03月24日 著者:北方 謙三

憧れの住む東京へ憧れの住む東京へ感想
個人的にもよく知っている岡崎武志さんの新刊。ご本人から出版記念イベントの案内をいただいて知った本。三部作とも言える『上京する文學 春樹から漱石まで』(新日本出版社のち、ちくま文庫)『ここが私の東京』(扶桑社のち、ちくま文庫)に続く三冊目。赤瀬川原平、洲之内徹、浅川マキ、田中小実昌、山之口貘、耕治人の6人
表現者(いずれも上京者)の上京後の足取りが、緻密な下調べに依って、ていねいに描かれている。私もまた上京者。岡崎さん(大阪出身)の思いがよくわかる。なかでも浅川マキと山之口貘の章が、私には特にうれしかった。
読了日:03月28日 著者:岡崎武志

楊令伝 6 徂征の章 (集英社文庫)楊令伝 6 徂征の章 (集英社文庫)感想
最終章にいたく感動。扈三娘が絶体絶命のピンチから脱出。聞煥章の死。童貫が子午山の王進を訪ねる。…思いがけない展開だった。楊令が洞庭山を訪れて呉用を梁山泊に復帰させる。いよいよ梁山泊軍と童貫率いる宋禁軍との戦が始まるのか。まだ6巻目。この先、どういう展開が待っているのだろう。
読了日:03月29日 著者:北方 謙三

ここが私の東京 (ちくま文庫 お-34-10)ここが私の東京 (ちくま文庫 お-34-10)感想
単行本も持っているが文庫で読んだ。文庫版には「草野新平」の章が追加されており、牧野伊三夫さん(画家で岡崎さんと親しい。本書の装画・挿画も担当)の解説文がある。この本の前に読んだ『憧れの住む東京へ』(2023年1月刊)の前作にあたる(単行本は2016年刊)。文庫巻末に追加されている岡崎さん自身の上京記「これが私の東京物語」が興味ぶかい。さまざまな”上京者”にそそぐ岡崎さんの眼差しは、優しく、あたたかい。それにしても、とりあげる人物たちについてよく調べあげたものだと感心する。
読了日:03月30日 著者:岡崎 武志

上京する文學 (ちくま文庫)上京する文學 (ちくま文庫)感想
岡崎さんの「上京者シリーズ」と呼びたい一連の著作の一冊目。2012年上梓の単行本を持っているが、書棚で眠ったまま。文庫化(2019年)されたものを買い求め、勢いで読んだ。単行本とは収録順序が違う。冒頭が村上春樹(単行本では斎藤茂吉)。書名の副題も「漱石から春樹まで」が「春樹から漱石まで」に変わっているのが興味を引く。そのほか、文庫版には岡崎さんが敬愛する野呂邦暢の章が加えられ、重松清による自身の上京記が「解説」代わりに添えられている。岡崎さんの人がらを感じさせるウイットに富んだ文章に、あらためて感心した。
読了日:03月31日 著者:岡崎 武志

読書メーター

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2022年12月25日 (日)

【読】いつも読みたい本ばかり(2022年総集編に代えて)

毎年、年末に「総集編」と題して一年間の振り返りをしている。

今年は、「読書メーター」というサイトでの毎月のまとめ記事をアップしてきたこともあり、別の形でここにまとめておこう。

読書メーター(読んだ本)
https://bookmeter.com/users/466409/books/read

「いつも読みたい本ばかり」、これは渡辺一枝さんの本の題名。

https://amzn.to/4fduqsa

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私も「読みたい本」が手元に山のようにある。
一生かけても読み切れないほどの「つんどく本」がありながら、図書館から借りたり、新刊・古本を買い求めたりしている。
「読みたい本」は増え続けるのに、読める時間には限りがある、このジレンマ。

増え続ける蔵書については、手元にあることの効用、ということも信じているのだが、はたして。

死ぬ前までには整理しなくては。
もしも、整理できずにぽっくり逝ってしまったら、馴染みの古本屋さんにまとめて引き取ってもらおう。
残された人たちには、なんでここまで溜め込んだのかと、呆れられることだろうな。

さて、今年一年間に読んだ本。
作者別にまとめてあげておこう。
なかには、読めなかったが、いつか読みたい本も混じっている。

★印は図書館本 ●印は手元にあって未読

岸政彦 ・・・今年知った人
『街の人生』 勁草書房 (2014/5/20) 306ページ ★
『マンゴーと手榴弾 -生活史の理論-』 勁草書房 (2018/10/20) 341ページ ★

https://amzn.to/4gq4R8o

五木寛之 ・・・この先、あまり読まないかも(昔の本で再読したいものはある)
『一期一会の人びと』 中央公論新社 (2022/1/10) 222ページ ★
『捨てない生きかた』 マガジンハウス新書 (2022/1/27) 197ページ ★
『重箱の隅』 文春文庫 (1984/11/25) 367ページ (単行本1979/5文芸春秋社刊)
 ※1975/12/10~1976/4/11夕刊フジ連載

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https://amzn.to/3OMwJYC

『僕はこうして作家になった―デビューのころ―』 幻冬舎文庫 (2005/9/30) 255ページ ●未読
『にっぽん漂流』 文春文庫 (1977/11/25) 236ページ ※単行本をAmazonで購入 ●未読

■桐野夏生 ・・・たくさん読んだ(既刊の小説は、ほぼすべて)

桐野夏生: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat24350732/index.html

『砂に埋もれる犬』 朝日新聞出版 (2021/10/30) 494ページ ★

https://amzn.to/3VwmDyO

『バラカ(上)』 集英社文庫 (2019/2/25) 400ページ
『バラカ(下)』 集英社文庫 (2019/2/25) 468ページ
『夜の谷を行く』 文春文庫 (2020/3/10) 329ページ
『だから荒野』 文春文庫 (2016/11/10) 459ページ
『ジオラマ』 新潮文庫 (2001/10/1) 294ページ ※自著あとがき(解題)あり
『残虐記』 新潮文庫 (2007/8/1) 255ページ
『水の眠り 灰の夢』 文春文庫 (2016/4/10) 476ページ ※村野ミロシリーズ
『ローズガーデン』 講談社文庫 2003/6/15 279ページ ※短編集
『はじめての文学 桐野夏生』 文藝春秋 (2007/8/10) 273ページ ★
『リアルワールド』 集英社文庫 (2006/2/25) 282ページ
『奴隷小説』 文春文庫 (2017/12/10) 187ページ ※解説 白井聡 ★
『冒険の国』 新潮文庫 (2005/10/1) 166ページ ★
『天使に見捨てられた夜』 講談社文庫 (1997/6/15) 420ページ ★
『玉蘭』 文春文庫 (2005/6/10) 388ページ ★
『顔に降りかかる雨』 講談社文庫 (1996/7/15) 404ページ ★
『ダーク(上)』 講談社文庫 (2006/4/15) 296ページ ★
『ダーク(下)』 講談社文庫 (2006/4/15) 349ページ ★
『錆びる心』 文春文庫 (2000/11/10) 397ページ
『対論集 発火点』 文春文庫 (2012/12/10) 278ページ
『光源』 文春文庫 (2003/10/10) 428ページ
『とめどなく囁く』 幻冬舎 (2019/3/25) 445ページ ★
『白蛇教異端審問』 文春文庫 (2008/1/10) 303ページ ※エッセイ集
『ポリティコン(上)』 文春文庫 (2014/2/10) 494ページ ★
『ポリティコン(下)』 文春文庫 (2014/2/10) 468ページ ※解説:原武史 ★
『燕は戻ってこない』 集英社 (2022/3/10) 445ページ
『ロンリネス』 光文社文庫 (2021/8/20) 504ページ
『ハピネス』 光文社文庫 (2016/2/20) 450ページ
『魂萌え!(上)』 新潮文庫 (2006/12/1) 335ページ

『魂萌え!(下)』 新潮文庫 (2006/12/1) 292ページ
『抱く女』 新潮文庫 (2018/9/1) 362ページ
『猿の見る夢』 講談社文庫 (2019/7/12) 609ページ
『メタボラ』 文春文庫 (2011/8/10) 684ページ (ブックオフ 2022/3/21 ¥520)
『優しいおとな』 中公文庫 (2013/8/25) 371ページ
『路上のX』 朝日文庫 (2021/2/28) 510ページ
『グロテスク(上)』 文春文庫 (2006/9/10) 397ページ
『グロテスク(下)』 文春文庫 (2006/9/10) 453ページ
『I'm sorry, mama』 集英社文庫 (2007/11/25) 262ページ
『緑の毒』 角川文庫 (2014/9/25) 332ページ
『IN』 集英社文庫 (2012/5/25) 376ページ
『夜また夜の深い夜』 幻冬舎文庫 (2017/8/5) 430ページ
『デンジャラス』 中公文庫 (2020/6/25) 330ページ

【関連本】・・・桐野さんに凝って、こんな本にまで手を出した
現代女性作家読本刊行会(編)
『現代女性作家読本⑰ 桐野夏生』 鼎書房 (2013/11/15) 163ページ

松岡理英子・江國香織・角田光代・町田康・金原ひとみ・島田雅彦・日和聡子・桐野夏生・小池昌代
『ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ』 新潮社 (2008/10/30) 285ページ ★ ●未読

佐々木敦
『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 メディア総合研究所 (2011/7/24) 389ページ ★
 ※第10章 桐野夏生 「作家がものを書く」

阿川佐和子/東浩紀/岩田健太郎/桐野夏生/他
『私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2』 朝日新書831
(2021/8/30) 192ページ ★ ◎一部読

『小説新潮別冊 Shincho Mook The COOL! 桐野夏生スペシャル』 (2005/9/28) 159ページ ◎一部読

■原武史 ・・・この人の本は、今後も少しずつ読みたい
『最終列車』 講談社 (2021/12/8) 328ページ ★
『滝山コミューン一九七四』 講談社文庫 (2010/6/15) 343ページ ※解説:桐野夏生

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『増補新版 レッドアローとスターハウス もうひとつの戦後思想史』 新潮選書 (2019/5/20) 442ページ ★ ●未読

■森達也 ・・・話題になった新作、他
『千代田区一番一号のラビリンス』 現代書館 (2022/3/20) 382ページ ★

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『日本国憲法』 太田出版 (2007/1/30) 276ページ ★

■島田雅彦 ・・・東京新聞連載で読んでいたものを、単行本でいっきに
『パンとサーカス』 講談社 (2022/3/22) 597ページ ★

https://amzn.to/4gppwti

■朝倉喬司 ・・・この人にも関心がある
『戦争の日々―天皇から娼婦まで、戦時下日本の実況ドキュメント―(上)』 現代書館 (2009/1/25) 230ページ ★
『戦争の日々―天皇から娼婦まで、戦時下日本の実況ドキュメント―(下)』 現代書館 (2009/12/8) 238ページ ★

■左巻健男 ・・・何で知ったのか覚えていないが、たまにはこういう本も面白い
『こんなに変わった理科教科書』 ちくま新書1644 (2022/4/10) 257ページ

■藤原辰史(ふじはら・たつし) ・・・この人にも注目、読みたい本がたくさんある
『食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問』 農文協 (2019/3/1) 175ページ ★
『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』 中公新書2451 (2017/9/25) 270ページ
『[決定版]ナチスのキッチン 「食べること」の環境史』 共和国 (2016/7/10) 477ページ ●未読

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『カブラの冬 第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆 レクチャー第一次世界大戦を考える』
 人文書院 (2011/1) 154ページ ●未読

■岡崎武志 ・・・ひさしぶりに読んだオカタケさんの近刊
『ドク・ホリディが暗誦するハムレット――オカタケのお気軽ライフ』 春陽堂書店 (2021/11/20) 238ページ ★

https://amzn.to/4g1H9zj

■南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ) ・・・岡崎武志さんつながり
『古本マニア採集帖』 皓星社 (2021/12/15) 271ページ ★

■河田桟 ・・・与那国島在住、馬と猫と暮らす人
『ウマと話すための7つのひみつ』 偕成社 (2022/10) 47ページ ★ ※池澤夏樹さんのネット記事で知った

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■高野秀行 ・・・私の好きな高野さんの新刊、大ヒットして入手困難だった
『語学の天才まで1億光年』 集英社インターナショナル (2022/9/10・2022/10/26第3刷) 334ページ ★

https://amzn.to/3D0TIMW

高野秀行: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat21181618/index.html

■向井透史(むかい・とし/古書現生店主) ・・・これもネットと新聞書評で知った

『早稲田古本劇場』 本の雑誌社 (2022/9/5) 377ページ ★

https://amzn.to/3D3jDUh

東京新聞書評(評者:内澤旬子) 2022年10月30日 掲載
<書評>『早稲田古本劇場』向井透史(とうし) 著 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
https://www.bookbang.jp/review/article/743416

■内澤旬子 ・・・私が大好きな内澤旬子さんの新刊、大ヒットらしい
『カヨと私』 本の雑誌社 (2022/7/16) 252ページ ★

https://amzn.to/3ZGvReg

<書評>『カヨと私』内澤旬子 著 2022年9月25日 (評者:服部文祥
https://www.tokyo-np.co.jp/article/204405

内澤旬子: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat21379484/index.html

【関連本】
ヴェルマ・ウォーリス/亀井よし子(訳)
『ふたりの老女』 草思社 (1995/2/20) 190ページ ★ ※内澤旬子さんのツイッターで知った

https://amzn.to/3ZJp2su

宮田珠己/網代幸介(画)
『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』 大福書林 (2021/10/10) 367ページ
 ※内澤旬子さんのブログで知った ●未読

■群ようこ/牧野伊三夫(挿画)
『かもめ食堂』 幻冬舎文庫 (2008/8/10) 216ページ

■小松由佳
『人間の土地へ』 集英社インターナショナル (2020/9/30) 251ページ ※再読

https://amzn.to/3BeOSep

小松由佳: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat24342002/index.html

■関野吉晴
『えほんのひろば 草原の少女プージェ』 小峰書店 (2006/12/26) 35ページ ★

https://amzn.to/41nO6GE

関野吉晴: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat21692270/index.html

■金井真紀(文・絵) ・・・今年の収穫
『日本に住んでる世界のひと』 大和書房 (2022/11/30) 239ページ ★

https://amzn.to/41pHY0G

『世界はフムフムで満ちている――達人観察図鑑』 ちくま文庫 (2022/6/10) 237ページ

■奥野克巳 ・・・この本もネットで知った
『一億年の森の思考法 人類学を真剣に受け取る』 教育評論社 (2022/5/26) 279ページ ★

■野田サトル ・・・今年、シリーズ完結を機に、一気読み
『ゴールデンカムイ 1』 集英社 (2015/1/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 2』 集英社 (2015/2/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 3』 集英社 (2015/5/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 4』 集英社 (2015/8/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 5』 集英社 (2015/12/23) ※再読
『ゴールデンカムイ 6』 集英社 (2016/2/23) ※再読
『ゴールデンカムイ 7』 集英社 (2016/4/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 8』 集英社 (2016/8/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 9』 集英社 (2016/11/23) ※再読
『ゴールデンカムイ 10』 集英社 (2017/3/22) ※再読
『ゴールデンカムイ 11』 集英社 (2017/8/22) ※再読
『ゴールデンカムイ 12』 集英社 (2017/12/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 13』 集英社 (2018/2/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 14』 集英社 (2018/6/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 15』 集英社 (2018/9/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 16』 集英社 (2018/12/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 17』 集英社 (2019/3/24) ※再読
『ゴールデンカムイ 18』 集英社 (2019/6/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 19』 集英社 (2019/9/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 20』 集英社 (2019/12/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 21』 集英社 (2020/3/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 22』 集英社 (2020/6/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 23』 集英社 (2020/9/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 24』 集英社 (2020/12/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 25』 集英社 (2021/3/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 26』 集英社 (2021/6/23) ※初読
『ゴールデンカムイ 27』 集英社 (2021/9/22) ※初読
『ゴールデンカムイ 28』 集英社 (2021/12/22) ※初読
『ゴールデンカムイ 29』 集英社 (2022/4/24) ※初読
『ゴールデンカムイ 30』 集英社 (2022/6/22) ※初読
『ゴールデンカムイ 31』 集英社 (2022/7/24) ※初読

【関連本】
中川裕
『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』 集英社 (2019/3/20) ※再読 (初読:2019/5/13)

https://amzn.to/3D8EVzS

瀬川拓郎(監修)
『カラー版 1時間でわかるアイヌの文化と歴史』 宝島社新書 (2019/6/24) 223ページ

アイヌ民族・アイヌ語: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat20297702/index.html

山岳関係、旅の本

高橋大輔
『剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む』 朝日新聞出版 (2020/8/30) 259ページ ★

山と渓谷社(編)
『日本人とエベレスト―植村直己から栗城史多まで』 山と渓谷社 (2022/3/1) 446ページ ★

近藤謙司
『ぼくは冒険案内人』 山と渓谷社 (2014/12/5) 237ページ ★

『近藤謙司とシミュレートするエベレスト登山 Kindle版』 ゴマブックス (2014/4/25) 115ページ
下川裕治
『「おくの細道」をたどる旅 路線バスと徒歩で行く1612キロ』 平凡社新書999 (2022/3/15) 235ページ ★

服部文祥
『You are what you read. あなたは読んだものにほかならない』 本の雑誌社 (2021/2/22) 261ページ ★

https://amzn.to/4f6a58a

服部文祥: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat22703334/index.html

『お金に頼らず生きたい君へ 廃村「自力」生活記』 河出書房新社(14歳の世渡り術シリーズ)
(2022/10/30) 270ページ ※10/21「地球永住計画」トークイベント会場で購入(著者サイン本)

https://amzn.to/4ipeNAC

ジョン・クラカワー/梅津正彦(訳)
『空へ 悪夢のエヴェレスト 1996年5月10日』 ヤマケイ文庫 (2013/8/1) 509ページ

トミー・コールドウェル/堀内瑛司(訳)
『ザ・プッシュ ヨセミテ エル・キャピタンに懸けたクライマーの軌跡』 白水社 (2019/8/15) 449ページ ★

https://amzn.to/49tnJ42

石川直樹
『 補新版 いま生きているという冒険』 新曜社 (2019/5/15) 311ページ ★

『ぼくの道具』 平凡社 (2016/1/20) 217ページ ★
アレックス・オノルド/デイビッド・ロバーツ/堀内瑛司(訳)
『ALONE ON THE WALL 単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡』 山と渓谷社 (2016/3/5) 342ページ ★

以上、全部ではないが、主な本をあげてみた。
今日12/25現在、今年読んだ本は130冊
コミックで稼いでいるが、これは私の年間新記録。

そして、来年にかけて読破したいのが、北方謙三版「水滸伝」(全19巻)。
20代の頃から、何度も読もうとしたが果たせず。
「水滸伝」にはいろいろな版があるようだが、物語性に富んでいそうな北方版を選んでみた。
中古の文庫本を、とりあえず2冊買ってきて読み始めた。
こういう大河小説を読み通すには、気合と根気が必要。

北方謙三
『水滸伝 一 ―― 曙光の章』 集英社文庫 (2006/10/25) 388ページ ※解説:北上次郎

<北宋末、中国。砂塵をまいて、泥河をこえて、英雄たちが奔る! 原典を読み込み大胆に再構築、中国古典英雄譚に新たな生命を吹き込んだ、21世紀に蘇る決定版「水滸伝」いよいよ登場!> Amazonより

北方謙三: やまおじさんの流されゆく日々
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat24379193/index.html


【了】

 

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2022年2月 1日 (火)

【読】2022年1月に読んだ本(読書メーター)

2022年1月に読んだ本。
珍しく9冊読むことができた。軽めの本が多かったので。
あとは、本を読むには”勢い”が必要、ということか。

1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2332
ナイス数:92

街の人生街の人生感想
1200ページもの大著『東京の生活史』を購入。読み始めるのに気合が必要なので同じ編著者のこの本を読んでみた。街で生きる、まったく無名で普通の人たち5人へのインタビューというか「語り」。編著者の岸政彦さん(関西の社会学者)が前書きに書いているとおり、無名の人たちの「人生の断片集」。日系南米人のゲイ、ニューハーフ、摂食障害の当事者、シングルマザーの風俗嬢、元ホームレス(西成のおっちゃん)の5人。それぞれの人生の「断片」が脈略もなく語られているのだが、そのリアリティーに圧倒される。関西弁のトーンが好ましい。
読了日:01月06日 著者:岸 政彦


自分がおじいさんになるということ自分がおじいさんになるということ感想
勢古浩爾さんの書いたものが好きで、なかでも軽いエッセイ風の読み物は、あっという間に読めてしまう。74歳になったという勢古さんだが、”勢古節”ともいうべき独特の語り口は健在。勢古さんの本は読書ガイド的な要素もあり、この本でも、私の知らなかった興味深い書物を何冊か知った。長倉洋海さんのマスードの写真、椎名誠さんの写真が好きだというのにも親しみを感じた。中島みゆきへのオマージュも微笑ましい。
読了日:01月06日 著者:勢古 浩爾


わたしが障害者じゃなくなる日 〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかたわたしが障害者じゃなくなる日 〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた感想
つい先ごろ亡くなった海老原宏美さん。私はこれまでまったく知らなかったのだが、私が住んでいる市の自立生活センターの理事だった。この本も市の図書館にあったので借りてみた。ハッとすることがたくさん。たとえば、著者が高校生のとき「障害者甲子園」に参加するため大阪までひとり旅をしたとき、援助を頼んだ駅員が彼女の目をまっすぐ見て対応してくれたこと。スウェーデンでホールケーキを分けるときには、その人が食べられるぶんだけに切り分けること(等分にではなく)、等々。「障害は社会が作り出すもの」という言葉には、虚をつかれた。
読了日:01月07日 著者:海老原宏美


マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス)マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス)感想
書名「マンゴーと手榴弾」に惹かれて読み始めたものの、社会学理論が延々と展開される「鉤括弧を外すこと」「調整と介入」の2篇は、私には理解困難で飛ばし読み。だから厳密には一冊読了ではない。著者が実践した聞き取りの具体例が、じつに興味深く印象に残った。「マンゴーと手榴弾」「海の小麦粉」「プリンとクワガタ」「タバコとココア」の4篇がそれ。まるで短編小説のタイトルにもなりそうな。そこで取り上げられている「語り」が感動的。他には沖縄について考察した「沖縄の語り方を変える」「爆音のもとで暮らす」の2篇が示唆に富む。
読了日:01月11日 著者:岸 政彦


江戸の銭勘定~庶民と武士のお金のはなし (歴史新書)江戸の銭勘定~庶民と武士のお金のはなし (歴史新書)感想
図書館の書架でみかけて借りてみた本。1話2ページ見開きを基本としていて読みやすい。江戸の貨幣制度はややこしい。現代の貨幣価値としていくらぐらいかを具体的に示してくれているのが、ありがたい。銭勘定をとおして江戸の暮らしが垣間見える。
読了日:01月15日 著者:


ぼくが歌う場所: フォーク・ソングを追い求めて50年ぼくが歌う場所: フォーク・ソングを追い求めて50年感想
1949年生れで72歳になる中川五郎さんの自伝的な本。日本のフォーク・ソング界のミュージシャンとの交流や、五郎さんに大きな影響を与えたアメリカのフォーク・シンガーたちのこと、日本語でフォーク・ソングを歌うことで彼が目指していること、等々。私は、それほどのフォーク・ファンでもないが、興味深い内容だった。2段組み285ページで、けっこう読みでがあった。吉祥寺のライブ・ハウス「のろ」の加藤さんや、ヴァイオリニストのHONZIさんとも親しかったというのが、個人的にはうれしい。いくつかの本やCDも、この本で知った。
読了日:01月20日 著者:中川 五郎


最終列車最終列車感想
天皇や皇室に詳しく、示唆に富む著作がたくさんある原武史さん。この本は、原さんの鉄道ファンとしての思いがぎっしり詰まったエッセイ集。鉄道ファンにはたまらない内容だろう。私はそれほどの鉄道ファンではないが、それでも半世紀前の列車や路線に触れた話に懐かしさをおぼえた。鉄道への愛が伝わってくる。2021年に雑誌掲載されたコロナ禍後の文章群(コロナと鉄道)が面白かった。日本の鉄道が収益ばかりに目をやって、社会インフラとしての役割を忘れている、という指摘には強く同意。ゆっくり走る鉄道に乗って旅をしたい気分になった。
読了日:01月23日 著者:原 武史


一期一会の人びと (単行本)一期一会の人びと (単行本)感想
今年2022年1月に出たばかりの新刊。読みはじめてすぐに気づいたのだが、つい最近読んだばかりの同じ出版社(中央公論新社)から出ている新書『回想のすすめ』と重複するものが10編。それでも、デビュー当時の浅川マキさんが、当時まだ金沢にいた五木さん――直木賞を受賞し、マスコミの世界に戻ることを決意していた――の家に、ふらりと西瓜をぶらさげて現れ、歌手としての活動を今後どうしたらいいのか相談にきたという話が胸を打つ。収録されている20編(過去に出会った20人の思い出)は、いずれも近年、雑誌などに掲載されたもの。
読了日:01月24日 著者:五木 寛之


ドク・ホリディが暗誦するハムレット オカタケのお気軽ライフドク・ホリディが暗誦するハムレット オカタケのお気軽ライフ感想
敬愛する岡崎武志さんの新刊。岡崎さんには、わりと親しくしていただいており、私が所属する「図書館友の会」主催の講演会で二度、講演していただいたり(古本をめぐる話)、あちこちのイベントでお目にかかっている。この本は、春陽堂書店のウェブ・サイトに連載された(今も連載中)「オカタケな日々」をまとめたもの。本の話、テレビドラマや映画の話、あちこちを巡り歩いた話など、多岐にわたる。好奇心のかたまりのような方だ。コロナ禍の”緩やかな戒厳令下”でご自分を奮い立たせるためにも、行動し、文章に綴られたそうだ(あとがき)。
読了日:01月27日 著者:岡崎武志

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2020年12月29日 (火)

【雑】2020年を振り返る -1月-

振り返れば、新型コロナウイルス騒動で振り回された一年。

ありきたりだが、いろんなことがあった。
手帳を見ながら書いてみたい。

2020年1月

1月8日(月)
近所のこどもさんふたり、4月から小学校と中学校に行く男の子をつれて、ボリショイサーカスを見に行った。
まだ国内ではコロナ騒ぎが始まる前のこと。

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1月11日(日)

国立の「ギャラリービブリオ」で「中川フォークジャンボリー」(中川五郎さん主催の音楽イベント)。
オオタスセリさんのステージを初めて見た。

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1月17日(土)

大岡山「Good Stock」で西川郷子さんのバンド「星ノ飛ブ夜」ライブ。

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1月18日(日)

亀戸「カメリアホール」で山崎ハコさんのコンサート。
アルバムを購入してサインしてもらった。

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1月22日(水)
1月23日(木)

三鷹の「武蔵野美術大学三鷹ルーム」で、関野吉晴さん主催「地球永住計画」を聴講。
22日は、フォトグラファーの小松由佳さん。
23日は、元東京電力社員の木村俊雄さん。

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1月26日(日)

吉祥寺「武蔵野商工会館」で、「アフガニスタン山の学校支援の会」主催の「アフガニスタン文化講演会」。
前田耕作さんの講演「アフガニスタンとシルクロード」。
写真は「山の学校支援の会」代表の長倉洋海さん。

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1月31日(日)

渋谷の「渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール 」へ。
トンコリ奏者のOKIさんと、奄美の歌い手 朝崎郁恵さんのジョイントライブ。
題して「アマミアイヌ」。

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1月は、ずいぶんマメにイベントに参加したものだ。

(続く)

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