カテゴリー「中村安希」の5件の記事

2025年2月 1日 (土)

【読】2025年1月に読んだ本(読書メーター)

1月は、3冊しか読めなかった。
中村安希さんの2冊は、読み応えがあった。
角幡唯介さんの本にも、のめりこんだ。

1月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:884
ナイス数:62

もてなしとごちそうもてなしとごちそう感想
タイトルとカバーの写真がいい。「おもてなし」ではなく「もてなし」という言葉には、人々が本来持っている来客を喜ばせたい思いが込められている。(「おもてなし」について著者が感じる違和感がP.96にある)世界各地を旅した著者が各地で受けた「もてなし」と、食を通しての人びととの交流がうらやましい。著者が体験した世界中の食べもののカラー写真が満載なのもうれしい。藤原辰史の巻末解説の文章にあるように、見知らぬ土地の見知らぬ人からご飯に招いてもらう自由奔放に見える旅が、著者の<鍛えられた観察力と判断>に支えられている。
読了日:01月02日 著者:中村 安希

地図なき山:日高山脈49日漂泊行地図なき山:日高山脈49日漂泊行感想
年明けから少しずつ読み進め、ようやく読了。その間に「地球永住計画」の角幡さん・服部文祥さん・関野吉晴さんのトークイベントに参加したが、この本のことは話題にのぼらず。日高は北海道出身の私にも馴染み深い山域だが、芦別出身の角幡さんも、この山域の知識は皆無で、あえて情報を遮断してこの地図なし山行に挑んだ。渓谷をつなぎ、渓流釣りで食料を調達しながらの地図なし山行は、じつに興味深く面白かった。角幡さんらしい哲学的な思考が随所に見られる。手書きの絵地図に助けられながら彼の足跡を追う読書体験は私にとっても”旅”だった。
読了日:01月13日 著者:角幡 唯介

愛と憎しみの豚愛と憎しみの豚感想
半月ほどかけてようやく読了。単行本は新本が手に入らず、図書館本で読んだ(のちに古本を入手)。文庫も新本を入手したが、底本をかなり書き直していることがわかった。書き下ろしということだが、豚を追って、これほどの旅をしたのかと、驚く。著者はカメラを持ち歩いていたはずだが、単行本には写真がないのが残念(文庫にはある)。巻末、チェルノブイリ、シベリアの章での著者の体験が、強烈で印象的。こま切れ読みだったため、前半・中盤あたりの内容は、もう、おぼろ。付箋だけは、いっぱい。著者の最近の動向はnoteで知ることができる。
読了日:01月31日 著者:中村 安希

読書メーター

【追記】
『愛と憎しみの豚』の文庫が、大幅に書き直された事情が知りたくて、AI(felo)に訊いてみた。


中村安希の著書「愛と憎しみの豚」の文庫版が大幅に書き直された理由は、主に内容の充実と読者への新たな視点の提供を目的としています。この作品は、豚に対する愛情と嫌悪感の二面性を探求するノンフィクションであり、著者は豚を巡る文化的、宗教的な背景を深く掘り下げています。
内容の充実
文庫版では、初版に比べて大幅な加筆修正が行われており、特に豚に関する新たな研究や視点が追加されています。これにより、読者はより多角的に豚の文化的意義を理解できるようになっています。また、電子特別版では、単行本には収録されていなかった秘蔵写真が20点以上追加されており、視覚的にも楽しめる内容となっています。
読者への新たな視点の提供
著者は、豚が世界中で好かれ、同時に嫌われる理由を探る中で、宗教的な禁忌や文化的な偏見についても考察しています。このようなテーマは、現代の食文化や倫理観に対する問いかけを含んでおり、読者にとっても考えさせられる内容となっています。
このように、「愛と憎しみの豚」の文庫版は、内容の深化と視覚的な要素の追加を通じて、より多くの読者にアプローチするために書き直されたのです。

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2025年1月13日 (月)

【読】中村安希さんの紀行

ずっと前に、中村安希さんの『インパラの朝』を読んで、感銘を受けたことがあった。
調べてみると、15年も前のことだ。

そのときの感想をこのブログにも書いている。

【読】中村安希 「インパラの朝」: やまおじさんの流されゆく日々
 2010.9.17

https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-df81.html

その後、この人の書いたものを追っていなかったが、つい最近、たくさんの著作があることを知った。

■昨年12月に読んだのが、この本。

中村安希 『食べる。』 集英社 (2011/11/30) 209ページ

https://amzn.to/4fQlOId

私が読んだのは、図書館から借りた単行本。
読み終えてから文庫版も購入。

Photo_20250113195001

単行本の表紙は地味。この文庫のカバー写真がいい。

Amazonの内容紹介は簡単すぎるので、別のサイトの紹介文を。

【電子文庫パブリ】食べる。/中村安希(集英社)- 電子書籍
https://www.paburi.com/paburi/bin/product.asp?pfid=20004%2D120974236%2D001%2D001

< 食べ物を通じて人に出会い、出会った人と食事を共にする。ゲロ雑巾と揶揄されるエチオピア料理“インジェラ”の妖しい魅力にとりつかれ、メキシコで本場のタコスに舌鼓を打ち、ルーマニアでは現地の若者が作る卵焼きを食べる。自宅のテレビから得られる膨大な知識よりも、旅で得られるわずかな手触りにこそ真実がある。気鋭の開高賞作家が世界中を渡り歩いて綴ったノンフィクション。>

以下、私が「読書メーター」に書いた感想文を転載しておく。
255文字までという制約があるため、舌足らずだが。


ずいぶん前に『インパラの朝』(2009年/集英社、第7回開高健ノンフィクション賞受)を読んで好感をもっていた人。受賞後『青春と読書』(2010年6月号~2011年8月号)に連載されていたものに加筆・訂正、書き下ろしを加えて再構成された(本書巻末に記載)。旅先で2011年の震災に涙を流してくれる現地の人に出会う記述があった。2011年11月出版なので、旅先から出版社へ送り続けていたのだろうと想像する。世界各地を自由なスタイルで旅を続け、現地の人と触れ合い、現地の食べ物を味わう。じつに味わい深い旅行記。
(2024/12/25読了)


■次に、今年2025年、最初に読んだ本。

中村安希 『もてなしとごちそう』 大和書房 (2020/10/5) 255ページ

https://amzn.to/4heMZNV

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この本は、まだ文庫化されていない。
単行本を図書館から借りて読んだが、手元に置いておきたくなり、購入した。
表紙の写真がいい。

【Amazonの紹介文から】
見知らぬ土地の見知らぬ人からご飯に招いてもらい、それを食べ、大笑いして、深い友情を結び、お腹を壊し、熱を出し、それでも食べる。―――藤原辰史(巻末寄稿より)

世界を旅する途上で出会った人に招かれて食べたその土地と文化に根ざした料理の味。
なぜその料理は食べ続けられてきたか。
なぜひとはだれかと一緒に食べるのか。
ひとを「もてなす」行為とはどういうことかを問う、味覚と嗅覚を刺激する「食の歓待」17篇。

◇登場する料理◇
ジンバブエの青空の下で食べた中華麺
スロヴェニアの薄黄色の澄んだ牛骨スープ
エジプトの春の始まりを祝うボラ料理
タンザニアのココナッツミルクとトマトソースで煮込んだ揚げ魚
山岳地帯ラダックの濃厚な青野菜が詰まった蒸し餃子
新年の祈りを込めた香港のお刺身サラダ…

紹介文を読むだけで、この本の魅力がわかるような気がする。
実際に本を開くと、カラー写真(著者自身が撮影したと思われる)が豊富で、うれしい。

これも、私が「読書メーター」に書いた感想文。


タイトルとカバーの写真がいい。「おもてなし」ではなく「もてなし」という言葉には、人々が本来持っている来客を喜ばせたい思いが込められている。(「おもてなし」について著者が感じる違和感がP.96にある)世界各地を旅した著者が各地で受けた「もてなし」と、食を通しての人びととの交流がうらやましい。著者が体験した世界中の食べもののカラー写真が満載なのもうれしい。藤原辰史の巻末解説の文章にあるように、見知らぬ土地の見知らぬ人からご飯に招いてもらう自由奔放に見える旅が、著者の<鍛えられた観察力と判断>に支えられている。
(2025/1/2読了)


■もう一冊、図書館から借りている本。
これから読もうと思う。

中村安希 『愛と憎しみの豚』 集英社 (2013/1/30) 332ページ

https://amzn.to/4hcaF5B

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【Amazonの紹介文から】
なぜ、豚は世界中で好かれ、同時に激しく嫌われるのか?
その豚の謎を追って、灼熱のアラブから、イスラエル、東欧、そして、極寒のシベリアへ。
今、“豚をめぐる冒険"が始まる!
待望の書き下ろしノンフィクション!
【目次】
序章 豚に会いたい――ワールド
第一章 豚と人間、そして神――チュニジア
第二章 豚の歩いてきた道――イスラエル
第三章 検索キーワード・豚――日本
第四章 豚になったスターリン――リトアニア
第五章 幸福の豚、不幸の豚――バルト三国
第六章 豚をナイフで殺すとき――ルーマニア
第七章 子豚のホルマリン漬け――モルドバ
第八章 子豚たちの運命――ウクライナ
終章 素足の豚―― シベリア

この本も、著者の紀行。面白そうだ。

…というわけで、カテゴリーに「中村安希」を追加した。


手前味噌だが…昨2024年12月から始めた「note」にも、中村安希さんの本のことを書いた。

中村安希さんの本|やまおじさん
https://note.com/iriyamahiro/n/n3b44382f0ee0

中村安希『もてなしとごちそう』|やまおじさん
https://note.com/iriyamahiro/n/n35f9801b8382

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2025年1月 1日 (水)

【雑】新年雑感

よく晴れた元旦。
朝8時まで、よく眠った。

今年の元旦は、用意していたおせち料理も食べず、パン類とコーヒーだけの軽い朝食ですませた。
おせちは、夜にでも食べよう。

年々、正月らしさがなくなっていく気がするが、それでいいのだ。

このブログでも、昨年一年の振り返り(まとめ)投稿をしなかった。

老い先短くなってきたことを感じる。
無理せず、”達者”で過ごしていきたいと願う。
この”達者”が、難しくなってきたのだが。

ところで、昨年末から「note」というブログを始めた。

やまおじさん|note
https://note.com/iriyamahiro

使いやすいブログなので、すでに10件ほど投稿した。
本のこと、音楽のことなど、気ままに投稿を続けたい。
このブログも、やめる気はないが。

noteでは有料記事を提供しているプロのライターもいて、興味深い記事がある。
そんななか、中村安希さんという人の「定期購読マガジン」を、毎月480円で購読を始めた。
ただ、大晦日31日に購読手続きしたため、翌日の今日が更新日になってしまったようだ。

らくがき(定期購読マガジン)|中村安希|note
https://note.com/akinakamura/m/mbcc498541f6b

この中に「独身成仏」(即身成仏のもじり)という連載(これまで3回)があり、興味ぶかく読んでいる。
「死」について、いかに死んでいくかを考えさせられる。

中村安希さんの本は、ずっと前に『インパラの朝』を読んだきりだったが、年末に3冊、図書館から借りてきて読んでいる。
世界中を旅している著者が、各地で出会った人々、食べものについて書かれていて、面白い。

【読】中村安希 「インパラの朝」: やまおじさんの流されゆく日々 
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-df81.html

年またぎで読んでいるのが、この本。

中村安希 『もてなしとごちそう』 大和書房 2020.9
https://amzn.to/4gUAeYS

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『インパラの朝』について自分のブログに書いた感想は、あまり好意的ではなかったが、図書館から借りている『食べる。』『もてなしとごちそう』『愛と憎しみの豚』のさ3冊は、なかなか面白い。

中村安希 『食べる。』 集英社 2011
(文庫版 集英社文庫 2014)

https://amzn.to/49Wc7H7

Photo_20250101094902 Photo_20250101094901

中村安希『愛と憎しみの豚』 集英社 2013
https://amzn.to/3PhIXsf

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2010年9月17日 (金)

【読】中村安希 「インパラの朝」

誰かがネットの書評で書いていたことだが、この本はネーミングが憎い。
まさに編集者の勝利である。

Nakamura_aki_impala中村安希 『インパラの朝』
  ― ユーラシア・アフリカ大陸684日 ―
 集英社 2009/1//18発行
 283ページ 1500円(税別)
Amazon
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087814343

久米宏のTBSラジオ番組で著者とこの本を知った。
https://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-24c1.html

ゲスト出演していた中村安希さんは、なかなか魅力的な女性だった。
久米宏が朗読し、絶賛していた冒頭の一節。

<私は45リットルのバックパックの底に980円のシュラフを詰めた。三日分の着替えと洗面用具、パブロンとバッファリンと正露丸を入れた。それからタンポンとチョコラBB。口紅とアイシャドウと交通安全のお守りを用意した。パソコンとマイクとビデオカメラを買い揃え、小型のリュックに詰め込んだ。果物ナイフや針と一緒に、ミッキーマウスのプリントがついた覆面も忍ばせた。そして、ジムで鍛えた両腕に四本の予防注射を打ち、体重を三キロ増やして日本を離れた。>
 (本書 序章「向かう世界」 P.16)

なかなか、かっこいいのだ。
しかし、第五章あたりまで、この人の文章が私にはしっくりこなかった。
クールというより、むしろ冷たい感じを受けたのだ。

ところが、この本の中盤、第六章でアフリカ大陸に渡ったあたりから、すこし様子がかわってきた。
著者の言う、「小さな声を求めて」という旅らしさが前面にでてきて、心を動かされるシーンが多くなる。

<マサイマラ国立公園へゲームサファリに行くことにした。二泊三日で二万円の痛い出費に耐えてでも行くと決心をさせたのは、こじらせていた風邪だった。……国立公園にいる間、私はずっと空を見ていた。もちろんガイドの指示に従い、時にはカバやキリンも見たが、それらを除けばほとんどずっと青い空と雲を見ていた。……>

<三日目の朝は早起きをして、日が昇る前の草原へ狩りの現場を見に行った。けれど私は大きなネコにさほど興味があるわけでもなく、どちらかと言えば草むらや日の出に明るむ空を見ていた。……すると、私の眼前に一頭のインパラが現れた。黄金の草地に足を着き、透き通る大気に首を立て、たった一頭でたたずんでいた。インパラは草を食むこともなく、歩きまわることもなく、緊張している様子でもなく、だからと言って気を抜いてくつろいでいるふうでもなかった。誰かに追われることもなく、何かを追いかけることもなく、静かにそこに立っていた。インパラの濡れた美しい目は、周囲のすべてを吸収し、同時に遠い世界を見据え、遥か彼方を見渡していた。>

 (第六章 鼓動――東アフリカ 「ケニア[インパラの朝]」 P.153-155より)

詩的で、いい文章だと思う。

写真から受ける印象とは裏腹に、恐るべき行動力の持ち主で、野宿などものともしないツワモノである。
そのいっぽうで、とても優しい気持の持ち主と感じた。

アフリカの子どもたちとの、いかにも自然体のふれあいに心をうたれた。
それは、第六章の 「ウガンダ[子ブタと未来]」で、ある日本人が経営する孤児院を訪れ、二週間にわたって生活をともにしたときの体験談だが、ここには詳しく書かない。
この一節だけでも、読んでよかったと思わせる本だ。

移動に飛行機を使ってはいるものの、著者の旅の範囲は驚くほど広い。

序章 向かう世界
第一章 ささやきを聴く  ヒマラヤ山系
第二章 カオス  東南アジア~インド
第三章 小道の花々  インド~パキスタン
第四章 ウオッカの味  中央アジア
第五章 悪の庭先  中東
第六章 鼓動  東アフリカ
第七章 内なる敵  南アフリカ
第八章 血のぬくもり  西アフリカ
第九章 世界の法則  サハラ北上
終章 去来

半分しか読んでいないので、全体の評価(というか感想)はまだ書けないが、残りを読むのが楽しみだ。

【2010/9/19追記】
読みおえた。残念ながら期待を裏切るものだった。
この人の行動力と旅行体験はすごいと思うが、その旅行記としてはいささかもの足りない。
「隔靴掻痒」ということばがあるが、読んでいてじれったい思いをたびたび感じた。
もっとストレートに、じぶんの思いを書けばいいのに……。
装幀のよさとタイトルに騙された、と言っては言いすぎか。

参考 中村安希さんのブログ
 安希のレポート http://asiapacific.blog79.fc2.com/

https://akinakamura.net/

https://note.com/akinakamura

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2010年7月11日 (日)

【読】最近の収穫

最近、興味ぶかい本を何冊か手にいれた。

土曜日の午後は、TBSラジオ 久米宏の番組を聴くことが多い。

TBSラジオ 久米宏 ラジオなんですけど
 http://www.tbs.co.jp/radio/kume954/

「今週のスポットライト」 というコーナーでは、毎回、多彩なゲストが出演し、おもしろい。
今年の2月、中村安希さんという魅力的な女性が出演した。
下の番組サイトに顔が写っているが、なかなかの別嬪。

 2010年02月27日 ゲスト:中村安希(ノンフィクション作家)
  http://www.tbs.co.jp/radio/kume954/guest/20100227.html

ところがどっこい、外見とは裏腹に、「2年間にわたり、ユーラシア大陸やアフリカ大陸の47カ国を単身で旅した」 というツワモノなのだ。
その、中村安希さんの本を手にいれた。

Nakamura_aki_impala_2中村安希 『インパラの朝』
  ― ユーラシア・アフリカ大陸 684日 ―
 集英社 2009/11/18発行
 283ページ 1500円(税込)
Amazon http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087814343

― 本書カバーより ―
私は45リットルのバックパックの底に980円のシュラフを詰めた。三日分の着替えと洗面用具、パブロンとバファリンと正露丸を入れた。それからタンポンとチョコラBB。口紅とアイシャドウと交通安全のお守りを用意した。パソコンとマイクとビデオカメラを買い揃え、小型のリュックに詰め込んだ。果物ナイフや針金と一緒に、ミッキーマウスのプリントがついた覆面も忍ばせた。そして、ジムで鍛えた両腕に四本の予防注射を打ち、体重を三キロ増やして日本を離れた。

――これだけでもう、この本と著者の魅力が十分にうかがわれる。
はやく読みたい本だ。
あいにく、他にも読みたい本がたくさん手もとにあるのが、つらいところ。

中村安希 (本書著者紹介より)
なかむら・あき―― 1979年京都府生まれ、三重県育ち。98年三重県立津高等学校卒業。2003年カリフォルニア大学アーバイン校、舞台芸術学部卒業。日米における三年間の社会人生活を経て、06年ユーラシア・アフリカ大陸へ旅行。各地の生活に根ざした〝小さな声〟を求めて、47ヵ国をめぐる。08年帰国。国内外にて写真展、講演会をする傍ら、世界各地の生活、食糧、衛生環境を取材中。他に、海外情報ブログ「安希のレポート」 http://asiapacific.blog79.fc2.com/ を更新中。


Miyaba_kogure_shashinkan_2ところで、ひいきの作家のベストセラーは気になるもの。
私の好きな宮部みゆきさんの新刊が気になってしかたがなかったので、とうとう買ってしまった。
これも、すぐには読めないが(ぶ厚い本だ)。

宮部みゆき 『小暮写眞館』
 講談社 2010/5/15発行
 716ページ 1900円(税別)
Amazon http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062162229

現代小説で、宮部さんの作品のなかでは 『理由』 の系列だろうか。
腰をすえて一気に読みたいものだ。


東京新聞 2010/6/27(日) 朝刊 掲載書評

Tokyo_shinbun_20100627_miyabe

いま読んでいるのは、関野吉晴さんの「グレートジャーニー」シリーズ。
文庫なので通勤電車のなかで読むにはもってこいだ。
一巻目を読みおえたところ。

関野吉晴 『グレートジャーニー 人類5万キロの旅』 1~5
 角川文庫 2010/1~5月発行

Sekino_great_journey_k01Sekino_great_journey_k02Sekino_great_journey_k03Sekino_great_journey_k04Sekino_great_journey_k05

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